【移住】長野移住のオンラインセミナーに参加してみたら、心が持って行かれた


先日偉そうに「この時代の記録のひとつとして」という締めで、初めてnoteを書いてみたが、宣言したからにはちゃんと行動し、記録せねばというところで、2回目。重い腰を上げて、どうにか筆をとってみた。



自分の属性の話

前回は、ひどく行き詰まったかのような温度感に任せたまま、どこか鬱屈とした乱文noteを書いてしまったが、今一度自分自身の属性・背景を整理しておこうと思う。

・ 東京在住、30代の会社員。一人暮らし。
・ IT系ベンチャー起業の駆け出しのプレイング・マネージャー。
・ 職種はざっくり言うと、Adobeソフトをひたすら使う系。(そこまでの専門性は求められないので、特別詳しいわけではない)
・ 美大で写真を学び、現在も主にモノクロフィルムで写真を撮る。写真を撮ることや写真そのものというよりは、暗室作業が好き。
・ 子供の頃から自然と生き物が好き。数年前から蝶に没頭する。春〜秋は蝶の観察のために、全ての予定を組まなければいけない。(忙しい!)

今の自分を説明する主なポイントは上記の通り。
さて、そんな身軽な独身会社員だが、転職および移住を考え始めたというのが前回。

コロナ時代に考え始めた、生き方の選択と選択するということ



移住を考え始めたきっかけ

自分が今勤めている会社は、3月の中旬からずっとリモートワークに移行しており、今後もリモートワークをメインとする働き方となることがほぼ決まっている。
都内にあるオフィスへの出社は最低週1回ということで定められそうだが、週に1回しか出社しなくてよいのなら、東京にいる必要ないな、と感じ始めたのは春頃のこと。すでに社内で湘南方面へ引越ししている人もおり、当初は自分も鎌倉に引っ越そうかと思っていた。鎌倉移住はコロナ以前から検討していたことではある。
検討し始めた一番の理由は、蝶の観察のために毎週末のように神奈川の山に出かけることが多く、いっそ神奈川の自然ある地に住んでしまった方が良いのではないか、と思ったからである。
ただ、この時点ではあくまで「東京ありきの鎌倉移住」であった。

ところがだ。まさかのこの現状である。もうリモートワークメインで、東京にいる必要がますますなくなっただけではなく、「東京ありき」を考える必要もかなり低くなってしまった。

そうなってくると話は別で、もはや「どうにか東京に行ける距離」でもっと自分が精神的に満たされる場所、仕事以外の部分の比重を大きくしたライフデザインをしても良いのではないか、と思い始めた。
さらにそこからここ数ヶ月間で、会社の選択が自分にとって「まぁ仕方ないか」と納得できる範囲ではなくなることが多くなり、「自分はこの会社で働くままで良いのか」と思うことが多くなった。いつかは転職しようと思っていたこともあり、転職も可能性のひとつとして含めたうえで、移住を検討する価値はあるのではないか、とも思い始めた。
まずはとにかく移住したい。その上で、転職するかどうかは考えれば良いかもしれない。数ヶ月かするうちに良くも悪くも、会社への不信感も薄れ、やり甲斐を再度見出せたのならそれもありかもしれない。とにかく移住はしたい。というのが現時点。

「東京ありき」ではない移住先を考えた時、私の中ではほぼ答えは一択に絞られていて、それが長野県だった。一番大きな理由は、蝶の生息種類が日本一であることだ(そのくらい私の人生に蝶という生物は大切である)。
そして、そのためにここ数年毎年のように、長野に通っていること。子供のころに何度か家族旅行で訪れたことがあり、その時の印象が鮮烈に残っていること。あとは現実的に、週1で出社する可能性を考え、東京に日帰りできる距離であること、といったところだ。
かつ、現時点では都市も決まっていて、安曇野か松本が良いなぁと思っている。これはまだ調べているところなので、また変わるかもしれない。



オンラインセミナーに初参加

そんなわけで、長野への移住をかなり現実的に考え始めている。
とはいえそれなりにリスクもあることだし、とにかく何からどうしたら良いのかわからないといった現状なので、まずはできることからとひたすら調べていたところ、楽園信州というサイトでオンラインセミナーというものを見つけた。zoomで実施されるようである。

時勢柄だろうが便利な世の中というべきか、これはとにかく参加するしかない、という思いで、参加申し込みをしてみた。

楽園信州オンラインセミナー
*どこでも働ける時代 ローカルライフのすすめ ~信州の四季に魅了された、とあるIT社長の話~ 

※すでに終了していますが、参考情報として貼っておきます


そして当日。こういったセミナーは初めてだったが、カメラはオフしてOKということで、オフして夕食を取りながら参加してみた。気楽に参加できてありがたい。
内容としては、すでに移住されている方がゲストで参加され、二拠点移住を経たうえでの完全移住までの流れや、現在の働き方などをお話された他、長野県内でのリゾートテレワークやコワーキングスペースなどの紹介がされたのだが、当たり前ながら、すでに長野に住んでいる人の生の声で、生の感想を聞けるというのは非常に大きいインパクトだった。

当たり前のことのようだが、ネットでいくら検索して移住者の体験談を読み漁っても、同じ感覚は得られないと思う。文章として精製される前の生のリアルな人の感覚、その場で語られる口をついて出てくる言葉たちが、長野という土地と、そこに対する愛着を語っているような温度感であった。
特別熱い論説があったとかそういうことは全くなく、「星が綺麗ですよ」「水が柔らかい」「住んでいる人の空気も少し違う」とか、何となく想像できる範疇であったものの、人間から話を聞くってこうも違うのだなと思った。パソコンの前で一人、「それはすごい」「えー!羨ましい」とかぶつぶつ喋ってしまった。「長野県庁の裏には蛍が出る」という話はさすがに驚いたが。(羨ましい。)
それから、最後の質問タイムがまた良かった。ゲストの方に対し、「田舎に住むと嫌がらせのようなものもあるが、長野はどうか。東京と近かったりするからそれほどないのか。」という質問があったのだが、「場所による。全くないとは言えない。」と気持ち良く正直な答えで、かつ「人の懐に入り込む工夫は必要。こういうふうにすることで、自分は工夫しましたよ。」などユーモアも交えた話もあり、とても面白かった。
とにかく参加序盤から、これはもう心が長野に持ってかれてしまうな、と思っていたが、本当にその通りであった。
完全に長野に恋焦がれる人間の出来上がりである。
そして、一度のオンラインセミナーだけでこれほど面白いなら、まだまだいろいろな人の話を聞いてみたいな、と思った。


自分は一度やりたいことができると、そこに心が全身全霊向かってしまって、あまり後先考えなくなってしまうことがあるので、まだ見えていない部分もあるように思う。なので、冷静さは失わないように意識しつつ、だが勢いも忘れずに、移住計画はこのまま検討を進めようと改めて思った結果であった。
とにかくオンラインセミナーは参加して良かった。企画に携わっている全ての方に感謝したい。

冷静さは失わないようにと言いつつ、今週末は長野に出かける予定である。高原にある山荘で2泊3日。移住は関係なく、目当ての蝶を探しに行く旅。
東京ではフルリモートワークなのでほぼ家の外に出ない生活だが、ここ数日は特に注意して行動範囲を制限しているつもり。


長野の空気が吸えるのが非常に楽しみ。
次は山荘から何か蝶や自然に関する文を書けたらいい。



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