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信じてみること

当事者の声に耳を澄ませる


若手リーダーシップ研修は早くも5回目。部署異動があったメンバーもいて、チェックインでは職場の人間関係への気がかりもちらほらと。

この日はブランディングをテーマに、既存施策の意見集約と自らのアイデア出しにチャレンジ。しかし、ブランディング施策の検討は難しい。会社のことをよく理解できていないと「?」なアウトプットになりがちなところを、4チームとも粘り強く挑み、新しい視点を持ち寄ってくれた。

この日は、テーマの担当部署から多くの見学があった。メンバーもその存在を気にしながら発言し、施策を発表したと思う。それでも、社員向けコンテンツの認知度や、意味するところが伝わっていないなど、彼らがありのままを率直に言葉にしてくれたことに、このプロジェクトにおける心理的安全性の醸成を感じることができた。それは心から嬉しいことだったし、カスタマーサクセス(CS)にとって大切なことも、社員満足(ES)にとって大切なことも

「当事者の声を聞くこと」

だと理解する、良い機会になったかと思う。

ありのままに伝える

終了後は初回以来2度目の懇親会があったのだが、そこでの出来事にも触れます。(わりとこっちが本題)

このプロジェクトは、若手から施策案を募り、最後はそれを経営陣に直接プレゼンするという出足だったが、その後の議論を経て、自分たちのありたい未来像を描くという建て付けへと変更になった。それはひとえに、若手のチャレンジを施策案というアウトプットだけで評価しないでおこうという優しさからくるものだった。

けれど、それは果たして、彼ら若手からしたらどんな受け止めだろうか。この機会を活かして、会社の未来を自分たちの意志で、主体的に作っていこうとする意欲に、水をさしてしまわないだろうか。前職で、会社の変革プロジェクトに携わり、大きな期待と喪失の両方を体験した身とすれば、会社側には、最後まで信じて任せてあげてほしいと願うばかりだ。

すると、隣に座っていたメンバーが、仲間に向けて話しだした。

「ぼくらは、上手いことをやる必要はない」
「会社の未来に対して感じていることを、恐れずにそのままに伝えよう」
「忖度せずに、自分たちの会社はこうありたいというものを、形にしよう」

真剣に耳を傾け、頷くほかのメンバー。久しぶりに感じる熱量。たとえ、社員数2万人の大組織の一社員であっても「よく知らないし自分には何ができるかわからない」としらけるのではなく、本気をぶつけてみようという意識がその場に生まれた。それを見つめる事務局の方々も嬉しそうだ。

プロジェクトの仕上げに向けたこのタイミングで、素晴らしい一幕だった。

信じてみること

全力で挑むこと

ここからが本当のチャレンジ。僕ももう一段階ギアを上げていきたいと思います。


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