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宮沢賢治「やまなし」朗読動画のこと

スズキカヒロです。

今週は宮沢賢治「やまなし」を朗読しました。

谷川の底での蟹の兄弟、お父さんとの会話や出来事が描かれた短いお話です。

「クラムボン」という、有名で不思議な言葉が出てきます。
これが造語なのか、意味のある言葉なのか、僕にはわかりませんし、所々意味のよくわからない、不思議な会話をしている箇所もあります。

僕は文学の研究者ではないのであまり深く追求はせずに、実際声に出してこのお話を読んだ感想を、少し書かせてもらいます。

まず、黙読と音読で全然感じる深さが変わるということに驚かされます。

高校、大学生時代に賢治の作品を読んだ時は、いわゆる「読書」としての黙読でした。

それから約20数年後、朗読動画を作るにあたり音読してみると、賢治の作品に込めた”思い”とか”風景描写”の鮮やかさや高度さが、読みながらその場でダイレクトに、ズンズン心や体に深く入り、染み渡って行くのです。

これは自分自身でも発見でした。
ぜひ一度、音読を試してみて頂くことをおすすめしたいです。

そしてこの「やまなし」について。

このお話は、「蟹たちのかわいい童話」としても、「宗教的な深い内容のある作品」としても、短い文章の中に色濃く込められていると感じます。

音読すると、それが立体的に立ち上がり、自分の中に入り込んでくるのです。

ただ今回は、言葉の響きやテンポも心地よい文章なので、おやすみ前の「おとなの読み聞かせ」というような感覚で聴いてもらうだけでも充分入眠・快眠効果が得られるよう、読ませてもらいました。

良かったらぜひ聴いてみてください。

あなたの心の何かのお役に立てたら、うれしいです。

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