見出し画像

テレビ東京の公式YouTubeチャンネルに載りました

テレビ東京系列『内村のツボる動画』という番組の企画で、ひとりアカペラに挑戦した。その動画を、テレビ東京さんの公式YouTubeチャンネルに載せていただいた。ありがたすぎる。ぜひご覧いただきたい。

秘めるほどの話はないが制作秘話的なものとして、事の次第をここに書き置く。

オーディションの結果が到着し、テレビの方々とzoomによるリモート面接兼打ち合わせをしたのが5月中旬のことだった。そこから一週間で楽譜を完成させ、一週間で録音と映像編集を終え、5月末日に完成動画を提出する、というスケジュールに相成った。総制作時間は限られに限られていた。言ってしまえば、鬼のスケジュールだった。

楽譜制作については、学生時代からお世話になっている坂田裕介さんに依頼した。僕は大学4年間アカペラをやっていたが、楽譜制作(アレンジ)についてはやらず嫌いを貫いてしまい、スキルが全く身についていなかった。今になって悔いても遅く、藁にも縋る思いで坂田さんを頼った。すると「せっかくの機会ですから、なんとかやってみましょう!」と爽やかにご快諾いただいた。通常、アカペラの楽譜制作は1ヶ月程度かかるものであるが、無理中の無理を言って一週間で作っていただいた。そして坂田さんは一週間もかからず5日で楽譜を完成させ、送ってくださった。誠意溢れる譜面だった。坂田さんには頭が上がらないし、足を向けても眠れない。本当にありがとうございました。救世主とは突如遭遇するのではなく、既に出会っているのかもしれない。

楽譜が到着したら次は録音。近隣住民に気を遣いながら、狭い部屋で細々と録音した。初めは形になるのか不安だったが、自分の声を重ねていくうちに立体感が生まれ始め、こりゃあ面白えゾとわくわくしては夜も寝ずに昼間寝て録音に励んだ。

全パートを録り終えた後は音源編集。GarageBandというアプリでちょこまかと編集を進めるがどうも思い描いたサウンドにならない。救世主既に出会っている説を信じ再び坂田さんに縋った。「聴きやすくしておきますね!」とまたも快諾をいただき数時間後に返ってきた音源はその通り聴きやすく、また頭をあげられなくなった。本当に本当にありがとうございました。

録音の次は映像撮影。出来上がった音源に合わせてパートごとに撮影していく。背景となる白壁を確保するためベッド周りをきれいにしたら、床にものが散らばった。安電球と若干の彫りの深さは功を奏さず、表情が一定の暗さを保ったまま撮影は続いた。

撮影を終えたら次は動画編集。10個以上の動画素材をどうしてやろうか思案したが、そもそも僕には動画編集スキルが無かったことにここではたと気が付いた。その日は5月30日。締め切りまでは残り1日。無理だ。逆立ちしようが僕には無理だ。そこで三度、救世主既に出会っている説を信じて、面接していただいたテレビの方々に縋った。すると「動画素材を送っていただければいい感じに編集しておきます!」と頼もしすぎるご返答をいただいた。差し出された手はリポビタンDファイト一発、崖の上まで離さない。僕は仰せの通り、動画素材を送りつけた。

そして締め切り当日、いい感じの想定を遥かに上回る、超超超超いい感じのラブレボ・アカペラ動画が仕上がっていた。テレビの方々にも頭は上がらず、足を向けて眠れない。足を向けられない方角が多すぎるので逆立ちで寝ている。あまりいい夢を見ない。

ここまでお読みいただいた方にはお分かりだろうが、今回のひとりアカペラ動画は"僕の"というよりむしろ"僕以外の方々の"スキルとエネルギーの結晶なのである。周囲の方々に改めて感謝を申し上げるとともに、自らの無力さを噛み締めては完成動画を観てにやけている。

動画は一昨日の夜にアップされ、既に2500回以上再生していただいた。ありがたい限り。コメント欄にも励まされる中で、このような意見があった。

コメント

確かに「誰だよ。」である。"いいね"している2名様にも賛同せざるを得ない。見ず知らずの下膨れ顔が画面にいくつも出てきたなら僕はそっと目を瞑る。突然の無礼をお許しいただきたく、この場を借りてお返事申し上げる。

挨拶が遅れ申し訳ありません。プロダクション人力舎所属、コガラシガーナの鈴木ジェロニモと申します。以後お見知り置きくださいませ。

大きくて安い水