見出し画像

コクリコ坂とママレード、倫理から逃げるな

「逃げるなーーーーーーーー!!!!!!!! 倫理から逃げるなーーーーーー!!!!!!」


兄弟モノが好きすぎる私の心の長男、炭治郎めっちゃ叫んでる。
ママレード・吉沢亮・ボーイを見た時も、コクリコ坂from 長澤まさみを見た時も。

「逃げるなーーーーーーーー!!!!!!!! 倫理から逃げるなーーーーーーーー!!!!」


兄弟同士で好きでもええやん、好きと倫理の間で揺れるその葛藤を見たいんよ、兄弟モノが好きな私より。
でも勘違いしてほしくないのは、兄弟恋愛を推奨しているわけじゃないってことです!!! 何言ってるか分からねーと思うが……面倒くさいオタクですまん。


好きになった人がたまたま兄弟だった、ってことと、ハ〇スブ〇ク家的な、古〇エジ〇ト王朝的な血を絶やさぬためにうんぬんのヤツって、違うでしょ!!! ってな話なのですよ!!!!!
意味に基づいての近親なんたらではなくて、もう巡り合わせのように好きになっちゃったなんたら相姦って違うでしょ!!! え? 同じ??


ま、その根本をめぐる話は一旦……というか永遠に獄門疆に置いといて、今私が一番伝えたいのは「倫理から逃げるなーーーーーーーー!!!!!!!!」って話なのです。


だってだって、好きになった人が兄弟でした。でも、色々諦めきれなくて先祖辿ったら赤の他人でした。だから結ばれる!!!! やったぁ!!! って、おかしいだろうがーーーーーーーー!!!!!!!!


そんな簡単に壁が突破されていいものか???? お前はいつから超大型巨人になったんだ??? え?????
実は兄弟じゃなかったって、一番の課題がひょんなことから解決してしまうご都合主義デウスエクスマキナか!!!!!! ……って、そうなんですよね。まあ実際問題こちらも、はいはい、どうせちゃんと血が繋がってないんでしょって思ってみてますし、そこまで期待もしてないですけど!!!
ハピエン嫌いじゃないしフツーに、良かったね! これで結ばれるね! ってなるじゃないですか。でもなんだか納得いかない。

私的には、もう兄弟のままでいいんじゃないかな、派なんです。なんであえて”兄弟じゃない!”に救いを見いだして好きという気持ちの正当性をつけようとしてるのか分からん。
っていうのも、結ばれるとか結ばれないとかって、何を基準に言ってるのかってことなんですよ。

結婚が結ばれる、の基準なのか? お互いに両想いでも、関係性の名前が兄弟になるとそれが全て泡に帰してしまうのか??


そんな浅い愛じゃあないんすよ、こちらが求めてるのは。というか、愛でもなんでもいい。そこに名称をあえてつける気にもならんのです。二人が互いに言葉にもできないような、それこそ殺意でも、羨望でも、好意でもなんでもいいから、ただお互いに意識して、コイツがいない人生は考えられないなってくらいの何かを見せてほしい。兄弟だから諦めるって方向に持ってくのはどうにかして。


それで言えばコクリコのメルちゅわんは、「兄弟でも好き」ってちゃんと言うんですよ。これだよッッッ!!!!!! 俺が求めてたのはこれなんだよ。……結局は兄弟じゃなかったんですけど。
今更ながら兄弟だって分かって、でもそれでも好きなんだもん、しょうがないじゃんって結論に持って行ったメルちゅわんが好き。だって好きってそういうもんじゃないのかなぁ。知らんけど。



それ言うなら確かにママレード・ボーイでも兄弟だけど倫理超えたろか! ってな感じで決意してくれるじゃないですか。そう思うと作者側というか、中の人間たちは倫理超えるしかねえってなってるけど、現実を取り持つこちら側がその決意に対して「ダイジョブダイジョブ」してくるわけですね、なんとなく流れ掴めて来た。


まあ一応色々問題はあるのかもしれないですね~~~~。此処まで逃げるなとか言っておいてなんですけど、世間様に創作物を出すことって問題生じることばかりだし。血が繋がってない方がいいですよね。倫理的に。……クソッ
(血反吐を吐きながらもなんとか同意する姿)


だからこそ、瓶詰地獄ェ……って気持ちにもなるわけなんですが。まあね、解釈の余地あるので近親がどうみたいな話は公式には出ていないという考えで良いと思いますが……。ちょっとキショさを漂わせる瓶詰嫌いじゃあないっすよ。兄弟モノが好きな私でもいい感じにキショって思えたのでオススメです。



最後に。兄弟モノとなんの関係もないのですが、from コクリコ坂、写真撮る前のパパんぬの世代がみんな互いを「貴様」で呼び合うのすげーすきなんですけど分かる人いますか。あの仲の良い「貴様」、現代だとなかなか聞けたもんじゃないですよ。あの頃の時代は当たり前だったのかな……、新たなる萌えの予感。ただ「貴様萌え」は流石に草





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?