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RX 1章5話 反逆 ♪This Means War


こんにちは、鈴木羅文です😊

🟢自作小説RX💀
ついに第1章ラストです‼️


あらすじ

悪役レスラーRXの壮絶過去 17才の成長物語
少年時代 学校生活 精神病院 そして闇は光へ
1章 病弱な少年は、レスラーの強さに憧れる


前回はこちら ↓



RX 〜悩める若者への処方箋〜
🔴第1章 ドラゴマニア 5話 反逆




どうしたら強い人間になれるか、

 どうすれば体が大きくなるか、

探し求める僕は、常識から離れていった。


我慢強くなるため、真冬も半そで。

 授業中、足に重りをのせて きたえる。

昼食では山盛りのご飯を、

 小さな口にひたすら詰めこんでいく。


一つの物事に熱中。生じた温度差。

 冷ややかな笑い声が聞こえてくる。


おかしな事でもあったのか。

 あとで知った。それは僕だと。


遠くの図書館へ出向き、本を読み漁る。

レスラーや柔道家が書いた自伝記の数々。

感銘を受けた言葉をノートに書きこんだ。


学校の勉強より何倍も役に立つ。

 教科書の知識なんてどうでもいい。

未来に想いを巡らせ、夢を膨らます。


成績表には決まってこう書かれた。

 学習意欲が低い、協調性に欠ける。


この頃から、周囲とのズレに気づき始めた。



稽古を続け、技を磨く。

 小柄な体格を活かした背負い投げ。


反復練習に打ちこみ、

 握力を使い果たし、手の感覚を失う。

爪は割れ、皮は破け、道着が赤くにじんだ。


それでも僕は一度も勝てない。

軽々と投げ飛ばされ、寝技では押し潰される。


何度も叩きのめされた、

負け続きの日々。本当に強くなれるのか。


ある日、ピンチに直面した。

僕よりずっと体が大きい相手と対戦。

 はち切れそうなお腹をした重量級。


戦う前からわかる、勝てる可能性はゼロ。

すでに顔は青ざめていた。

こんな巨体に潰されたら、ひとたまりもない。


ところがチャンス到来。

相手は畳の溝につまずき、バランスを崩す。

とっさに僕が足を引っかけると、

 転倒して盛大に尻もちをついた。


信じられない。

やっと勝てた・・・



奇跡的な大勝利に、すっかり舞い上がる。

相手が練習初日の初心者だとは知らずに。



勘違いして調子に乗った僕は有頂天へ。


進路希望アンケート。

 あの時は書けなかった夢を今度こそ。

"プロレスラー"

 力強く大きな文字で自信満々に提出。


しかし三者面談で、猛反対される。

「絶対ムリ、諦めなさい」

 教師は鼻で笑った。母は困惑していた。

僕は怒りが込み上げ、握った拳を震わす。


夢を持ちましょう。

白紙に浴びせた、あの言葉は何だったのか。


夢がない人には、夢を持てと言い、

 夢がある人には、現実を見ろと言う。


黒ずんだ学生服が窮屈に感じた。

 理不尽な矛盾、周りへの反発。

なぜ初めから不可能だと決めつけるんだ。


心に誓った。

僕をバカにした全員、必ず見返してやる。

本当に夢を叶えたら、誰も笑わないはず。


逆襲に燃えた僕が、本気で追いかける星。

 だが進んだ先は、暗黒の始まりだった。


<1章 完>


♪イメージソング

ニッケルバック「ディス・ミーンズ・ウォー」
CD全部持ってるほど大好きなバンドです!
その中でも、この曲が一番のお気に入り🔥


中高時代はほぼ毎週末、1人で図書館に行ってました。ほんとに友達が少なく、遊びに行くことなんて滅多に無かったので...

図書館巡りにハマり、自転車で1時間以上かかる所にも平気で行ったりしてました💨



🟣次回は 2章 1話 義戦
6/11(日)に投稿予定です☂️


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今週もご通読ありがとうございました👏
それでは来週、
第2章でお待ちしております!⭐️

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