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Vol.8 成功は誰のお陰?失敗は誰のせい? 〜自己奉仕バイアスと向き合う〜

皆さま、こんばんは!
今日もご覧いただいて誠にありがとうございます😊

今回の新型肺炎に関する騒動を受けて、自身の感情や人々の反応が、激しく揺れ動いているなと感じる今日この頃。

メンタル的にも乱高下が続きますね...
そうしますと、自分のことを、必要以上に高く、もしくは低く見積もったり、他者への攻撃性が増したりしまうかも...と思います。

そういったことに気を付けねばと思い、今回は自己奉仕バイアスについて書かせていただきます。

●1つの詩から教訓を考える

早速ですが、とある詩をご紹介します。
こちらをご覧になって、どのようにお感じになるでしょうか?

人が時間をかけるのは、要領が悪いから
自分が時間をかけるのは、丹念にやっているから

人がやらないのは、怠慢だから
自分がやらないのは、忙しいから

人がルールを守らないのは、恥知らずだから
自分がルールを守らないのは、個性的だから

人が上司に受けがいいのは、おべっか使いだから
自分が上司に受けがいいのは、協力的だから

人が出世したのは、運がよかったから
自分が出世したのは、頑張ったから

『「人を動かす人」になるために知っておくべきこと』(ジョン・C・マクスウェル著、三笠書房)より引用

お読みいただきありがとうございます。
私はこの詩を見るたび、「自分のこと言われてる!?」とドキッとして、冷や汗が出ます😅

今回の新型肺炎騒動に関して、
自分に不利益が被ったら周囲や環境、今の状況のせい、
そうでなかったら自分自身のこれまでの積み重ねのお陰、
となりがちだなぁと深く反省です...
もちろん、実際そうである可能性は否定しません。

●自己奉仕バイアスとは

さて、自己奉仕バイアスの定義は次の通りです。

自己奉仕バイアス:
成功を当人の内面的または個人的要因に帰属させ、失敗を制御不能な状況的要因に帰属させること。

つまり、
成功したら自分のお陰
失敗したら周囲のせい

といった状態です。
(まるでジャ○アン いや、のび○もその節がある...?笑)

高い成果を出す人ほど、バイアスに支配されずに、
成功は周囲のお陰
失敗は自分のせい

と考える傾向も強いです。

こんなことは釈迦に説法で分かっちゃいる、
分かっちゃいるけど、人間だもの...

ちなみに、これが集団にまで進むと「集団奉仕バイアス」にめでたくランクアップです。(嬉しくないランクアップ...笑)

自己奉仕バイアスの罠をかいくぐるために、
自己奉仕バイアスを乗り越えるために大切なことについて書かせていただきます。

自己奉仕バイアスを乗り越えるために、何より大切なことは「バイアスに、自分自身が支配されていないか」を知覚することです。

●自己奉仕バイアスを乗り越えるには

自己奉仕バイアスは人の本能とも言われているため、克服は簡単ではありません。
だからこそ、じっくりと向き合うことが肝心になってきます。

具体的には、
自分は、バイアスに支配されている存在であることを適宜思い出すこと

・自分自身は客観的な存在ではないことを適宜思い出すこと

他人の視点を採用し、もし自分があの人だったらどんな意見を述べるか、どんな感情を持つか、を考えること

上記を実践するだけでも、
物事の因果関係を正しく合理的に判断することができるため、
バイアスに囚われることが少なくなります。

●さいごに

自己奉仕バイアスは、分かっちゃいるけどなかなか...といった方も多いのではないかと思います。

少なくとも私は1歩ずつ1歩ずつ、バイアスと向き合っております。

他責にしない、自分の人生は自分の責任のもとに置く、こういった心構えで人生を歩めたら素敵だなと思っております。

バイアスを取り除くこと(デバイアス)に関する書籍を1つご紹介して本日は以上です。
ご覧いただきましてありがとうございます😊

『0ベース思考』 スティーヴン・リヴィット
https://www.amazon.co.jp/dp/4478029067/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_B6CNEb2GVNYHZ


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