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中国充電プロバイダがスウェーデンの充電機器メーカー買収へ!!欧州進出のあしがかりに。

 中国のEV充電プロバイダ最大手のNaaSがスウェーデンの充電器メーカーであるChargeAmpsを約6640万ドルで買収するとリリースを出しました。中国充電サプライヤにおる欧州進出の足掛かりで、製造~サービス~メンテといった一連の流れをワンストップで提供することでの市場開拓を狙っているとみられます
そういえば吉利傘下のVOLVOはスウェーデン本拠ですよね…

1;買収事案

 中国のEVプロバイダ最大手のNaaSがスウェーデンの充電器メーカーであるChargeAmpsを約6640万USDにて買収、買収対価はNaaSの上場株式+現金での株式交換で行うとリリース。
 ここ最近、NaaS者が国際市場への事業拡大を掲げており、本年6月のSinopowerHK(香港最大のワンストップ太陽光発電サービスプロバイダー)の買収に次ぐ事案。同社は今回の買収を[重要なマイルストーン]と位置付け、同社ChairであるAlew-Woo女史は[欧州でのEV普及見通しと全体的な充電サービス能力について非常に楽観視している]と述べている。
 一方のCharge AmpsのCEO/OlleTholander氏は、[NaaSの製品拡大&拡大促進手段により、欧州でのNaaSブランドの展開が可能だし、ChargeAmpsはNaaS傘下で専門知識/財務支援により成長が可能]と述べている

2;両社について

[NaaS]
 NaaSは中国のEV充電プロバイダ最大手でNASDAQに上場しており、8/23時点の時価総額は14.5億USD。直近(22/12期)の売上高は36百万USD/営業利益は▲114百万USD。
 中国初かつ中国最大手での充電プロバイダ、55,000の充電ステーションに575,000台以上の充電器を設置、それぞれ中国の公共充電市場シェアの40%/49%を占める。
[Charge Amps]
 ChargeAmpsはスウェーデンのソルナに本拠を置く家庭用/公共用のLv2(AC)充電器を専門とするメーカーで、環境配慮及びデザインに強み。国内シェアは22%で32の海外拠点を持つ

3;買収効果

 EVインフラメーカーと総合サービスプロバイダーとの間の相乗効果の追求が見込まれる。
 NaaSはCharge Ampsの技術/市場チャネルを通じて、[NaaSブランド]での欧州市場進出を通じ、EV充電分野における主導的地位を強化。加えて、ChargeAmpsのチャネルを通じて新製品を発売する計画
 Charge AmpsはNaaSの製品ポートフォリオと連携し、より競争力のあるソリューションを提供するだけでなく、電化生活への移行促進/スマートなエコシステムへの糸口を提供する
 ちなみに、Arthur D Littleによると[EVシフトを主導する欧州では2030 年までに6,200万台近くの EVが販売され、充電器ベースは5,000万台近くになる予想]としており、更に[高密度でよく開発された充電インフラ/ソフトウェア管理の構築が必要]とする

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