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Magic-Dock設置再開が加速

8月以降にTeslaが北米でMagic-Dockの設置を再開しており、ここ2ヶ月で40カ所程度増設しました。
NACS標準化を2025年に控える今、一見無駄になりそうに見えますが、顧客基盤構築/体験データの収集といった観点が強いのかと思われます。
恐らく次の段階ではMagic-Dockもアプリ連携させて、徐々にTesla経済圏に取込んでいくのだと思われます。

https://www.tesla.com/findus?v=2&bounds=51.14667447139113%2C-84.25738419760134%2C31.271586291123803%2C-140.50738419760134&zoom=5&filters=party

1;Teslaの充電サービスの状況

 欧州でTeslaは数百のステーションを展開、Tesla以外の車種でも利用可能なステーションも徐々に追加。他EVと同様のCCSコネクタを搭載しており、対応は比較的簡単
 一方でおひざ元の北米では独自のNACSを採用しており、規格乱立で複雑な状況になっていた…。本年初頭からの他OEMでのNACS採用で北米のデファクトスタンダード化が進んだものの、導入は今後2年で一気に拡大する計画で、最初はアダプタ利用での対応で2025年にはNACS標準装備に

2;NACS標準化までの解決策

 23年初め、複数のステーションで[Magic-Dock]の導入を開始。SCステーションのTesla充電コネクタのレシーバ機能を持ち、充電器から取り外して[NACS→CCSアダプタ]へ転換させて機能する。本機能は23/02にTesla以外のEV保有者を取り込むべく事業スタート、最初はNY/CAで12カ所に設置したが、その後は停滞していた
 23/08にテキサス/アラスカおよびカナダに15台設置、さらに23/09には25台をコロラド/ワシントン/インディアナなどの州に設置。今後、NACSオープン化を進める中で前哨戦として設置増加を進める可能性がある。
 立ち位置的には微妙だが、顧客基盤の獲得/顧客体験の把握の観点で進めると思われる

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