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自動運転xAIの英新興が10.5億ドル調達

自動運転関連の資金調達で久々のヒット銘柄です。
英国で生成AIを用いた自動運転SW開発を行うWayve社が、SoftBankがリードして10.5億ドルの調達を実現しました。
スナク首相も本件についてコメントしており、政府としてAI活用に注力する英国の存在感も増しています。

1;自動運転支援のWayveが10.5億ドル調達

 5/6にWayve社はSeries-Cで10.5億ドルの調達を完了したとリリース、AI関連では英国史上最大となりグローバルでも上位20位に入った。
 SoftBankがリード投資家となったラウンドで、Nvidia/Microsoftも参加。Seed段階の投資家にはMeta社のAI事業/開発責任者であるYann LeCun氏も。これまでは[Series-B;22/01,Eclipse Ventures主導で2億ドル][Series-A;2019,Eclipse Ventures主導で2,000万ドル]といった調達実績を持つ

 今回の資金は[目視支援運転][手を使わない完全自動運転]といったAI支援自動車アプリ製品の開発や、グローバル事業拡大に用いられる
 WayveのE2Eシステムはの「エンドツーエンド」自動運転システムは、RENAULT TWIZY(2人乗りのマイクロカー)で運用されてきたが、拡大方針。これまで食料品配達Ocado(英)などの企業向けに、配達車両でモデルをトレーニングしてきた

2;Wayveとは

 UK/ケンブリッジで2017年に創業されたAIベースの自動運転ソフトウェアの研究開発を行うスタートアップ。
 E2Eの深層学習を利用して自動運転PF(HW/SW/学習PF)を造成し、公道上での自動運転車走行の支援を行う。特徴は顧客の環境(地域/国x規制など)に関わらず、新しい運転領域に迅速/安全に適応するシステムを提供する点
 HWに依存しないマップレス製品を[身体化AI]と呼び、PFを自動車OEM及びロボット(産業)メーカーにも提供する方針。
 PF上の学習機能が様々な分野の人間行動から学習できるようにする予定で、現実世界の環境を学ぶことで[予測不能事態]を防ぐ。[LINGO][GAIA]として知られるマルチモーダル/生成モデルの研究を進め、[言語対応インターフェイス][パーソナライズされた運転スタイル][共同操縦]を提供すると約束

 事業モデルとしては自社の自動運転モデルを様々な自動車OEMに販売するホワイトレーベル方式を採用。Teslaと似たアプローチだが、より多くのOEMと契約することで多くのトレーニングデータを収集してモデル改善を行って実装を確実にする。

3;関係者のコメント

-Wayveの創業者/CEO; Alex Kendall氏-
[当社のAI技術を活用して運転支援から自動運転への移行加速は業界全体の欲求であるとともに当社の存在意義である]
[今回の資金調達は当社の技術検証を高度化させ、技術の製品化/マネタイズを達成するために非常に良い機会となった]
[まもなく当社AIを搭載した新車の購入が可能となるが、当社AIは自動車だけでなく他の形態のロボットでも活用され始めるだろう]
[我々が達成したいのは言語モデル/チャットボットで現在のAIを超越して、タスクを委任できる機械によって生活水準が高度化した未来を創ることだ]

-英国首相; Rishi Sunak氏-
[英国は電球/Webネットワーク/AI/自動運転に至る様々な技術革新の最前線に立ってきたが、今回の調達は歴史上非常に意味のあるものとなった]
[自動運転車むけ次世代AIモデルの開発を行うWayveのようなパイオニアの本拠地であることを非常に誇りに思う]
[我々政府は英国で企業が成長/繁栄するための経済条件を作り出すためにあらゆる手段を講じており、英国は既に世界で3番目のAI企業数/投資額を有している]

-SBInvestmentAdvisors;MPの松井健太郎氏-
[高度なインテリジェンスとモビリティと接続性を再定義するWayveの自動運転技術の実装で交通事故は99%無くなるなくすことができる]
[より便利で安全な社会の実現に、ソフトバンクがWayveとともに貢献できることをうれしく思う]

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