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トヨタも中国xEVでは大苦戦中‥

 Reuterが報じたところではトヨタの中国工場/事業所(EV製造)で一時解雇が行われたと。三菱自工の中国事業撤退に続く流れですが、中国でのEV急拡大では国営企業が恩恵を受ける一方で外資(日米欧韓)は大きなハードルを課せられました。
 最も影響を受けたのが日系ですが、ICE/HVでの成功体験が相変わらずの足かせになって対応できていないのは外部からも指摘される通りです。EVに関しては戦い方が変わるところ、Teslaにはなれないと認識してバッテリー/EV車両PF化/蓄積知見のソフト化などに舵を取る必要はあろうかと。

1;トヨタ@中国での事象

 Reuterによると広州トヨタ(広州汽車xトヨタ)は7/16週に従業員に対して補償付き解雇に踏み切ったとのこと。当該社では19,000人が雇用され、カムリ/レビンなどのICEモデル及びbZ4X(EV)を生産。
 トヨタはbZ4Xを22/10に中国で19.98万RMB(約400万円)で発売したが、競合他社の値下げ合戦に巻き込まれて市場での存在感は失墜。結局、最新の累計販売台数が5000台程度でEV市場シェアとしては0.2%程度に…。販売促進に向けて23/02には価格を下げて16.98RMB(約335万円)に変更したが、それも振るわず。
 本件に直接は無関係ながら、今年初めにbz3に関してリアドアハンドルの欠陥を理由にリコール(一汽トヨタを通じた販売)していることも若干影響したともみられる。

2;中国EV市場

 中国自動車工業会によると23/1Hの日系自動車メーカーシェアは14.9%と前年同期の20.0%から大幅に低下。中国のEV販売台数は今年5月までで200万台に達し、前年同期比で51.5%の増加トレンド
 このトレンドに完全に出遅れた日系メーカーは最もシェアを落としている状況で、逆にBYD/NIO/Li Auto/XPeng等の中国勢は全モデルで支持を集め、販売台数の53%が中国勢になっている。

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