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インドのRapido、新たな1億2000万ドルの資金調達でユニコーン企業に

インドでバイクタクシーの配車PFを展開するRapidoが新たに1.2億ドルを調達し、評価額が10億ドルを超えました。
インドではOla-eやFastCryの上場やAI関連ユニコーンの出現が続いており、新しいユニコーンの誕生で再びインド市場に注目が集まります。
最近のトレンドとして自国内での事業展開の経験を他国に横展開するケースが多く、本件でも調達資金を東南アジア強化に用いる模様です。

1;Rapidoの資本調達

 7/29にインドのバイタク配車事業を展開するRapidoがSeries-Eで1.2億ドルを調達し、評価額が10億ドルを超えたとのこと
 今回のラウンドはWestBridgeCapitalがリード、前回ラウンドは22/04にSwiggyがリードしたもので当時の評価額は8億ドルで、これまでの調達総額は4.3億ドルに上る

 Rapidoは2015年設立で最新のユニコーン企業@インドとなったが、24年に入ってからのインドユニコーン企業は[Perfios(Fintech)]と[Krutrim(AI)]に続く3社目となる。
 インドのモビリティ分野は[乗車;Uber/Ola/Rapido]、同時に[食料配達;Zomato/Swiggy]に集約されつつある中でRapidoとSwiggyの連携が目立つ。Rapidoは二輪輸送に特化しておりインド特有の路地/混雑に対応しうる輸送サービス提供で、従来の配車サービスのハードルを突破してきた
 ちなみに、SwiggyはRapidoを提携して急増する食品配達に対応、Rapidoはドライバーにより多くの仕事機会を提供可能。同時にSwiggyはIPO申請を行っており、評価額は12.5億ドルと見られる

2;Rapidoとは

 2015年設立でバイタク配車アプリ[Rapido]を展開、DL数:2500万/150以上の都市で事業展開を行う。随時/低価格/快適/迅速を売りとしており、ピーク時でも渋滞回避&短時間到着が大きな提供価値となっており通勤/旅行に用いられる
 APPでは乗車予約以外に利便性と安全性の追求すべく下記機能を提供している
 (安全性) 乗車中のリアルタイム位置の追跡、ヘルメット着用の促し
 (利便性) キャッシュレス決済(PayTM/UPI/Rapido Walletなど)、追加費用なしでのAcko保険適用

 ドライバー向けの事業機会にも重点を置いてサービス提供者の開拓も行い、Rapidoに登録する[Captain]と呼ばれるドライバー(個人事業主)に対し、二輪本体を提供することで収入獲得を支援。インド各都市で二輪を持たないがゆえにサービス提供/収入制限がある層への安エンパワメントにもつながる
 これまでの利用実績は会社によると[1億回の乗車][1000万人の顧客利用]とのことで、都市内移動の概念を変えたとする

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