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NEVI補助金を受けたDC急速充電網が拡大中

米国政府と州政府がタッグを組んで進めるEV充電回廊の整備ですが、最新の情報では18.3万基の公共充電ポートが確認されました。
Qべースでの拡大幅は時期を追って高まっており、充電ステーション設置に必要な地盤/電線等の基礎インフラの整備が整ったものとみられます。
今後、更なる公共充電NWの拡大が企図される米国、大統領選挙の影響も加味する必要はありますが、見どころ大きいです。

1;米国の公共充電NW拡大

 米エネルギー/運輸統合局のFY24-2Q最新情報によると公共EV充電ポートの急増が明らかに。
 最新の公共充電ポート数は18.3万基(Lv2/DC急速)があり、FY24-1Q比較で1.3万基が増加。DC急速充電器だけで43,152個の充電ポート/10,662個のステーションが存在。バイデン政権による[30年までに公共充電ポートを50万か所にする]目標の1/3に到達した
 NEVI(National Electric Vehiⅽle Infra)の最新状況では、同施策に基づく充電ポートは[6州/8カ所のDC急速充電ステーション/33基の公共充電ポート]が稼働。36州が初期的なNEVI補助申請を発表、うち23州は[最小4つの急速充電ポートを備えた550以上の充電ステーション]の設置に係る協定を締結
 メイン/ペンシルベニア/コロラド/オハイオの4州は既に条件付補助金の第2回目申請に進んでいる

2;その他

 多くのメディアはNEVIの展開の遅さを指摘するが、そもそも設置に向けたインフラ整備(地盤工事/電線工事など)に時間がかかることを考慮に入れていない報道。連邦/州が双方協力してゼロから何かを作るのは前例ないことで、EV充電回廊は初の試みともいえる
 NEVIの資金獲得には、充電器が97%の稼働を担保する必要があり適切な対応を要する。TeslaはNEVI補助金受託企業でもトップをひた走っているが、充電事業閉鎖がどう影響するかは分からない…

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