国際送金NWでのJP-Morganの取り組み(IIN)
米JP-Morganは国際決済/送金関連でかなり先行した事例をリリースしています。JPMはIINと呼ぶ、Blockchain(BC)を用いたP2P(主体間/個人間)の国際送金NWを構築。現時点で全世界で350近い銀行が参画していますが、ここにきてドイツ銀行/OCBC(SGP)といったグローバルな金融機関が参画を表明して量/質ともに拡大し始めています。
地に足がついているがゆえに今後、旧態依然とした[SWIFT]や若干動きがストップしている[Ripple]に対抗しうる勢力になるのではないかとみられます。
ちなみに、IINは下記特徴があり、明確に決済通貨としてのJPMコイン活用/決済手数料の獲得を目指しているものとみられます。
1)国際送金での参画金融機関での情報連携
2)偏在性が齎されるNW
3)Ethereum/QuoramベースのプライベートBC
…JPMコインも同様で、流通させるルート/NWを構築
<JPMのリリース/妙訳>
https://www.jpmorgan.com/country/US/EN/treasury-services/IIN?fbclid=IwAR1l72VZ2c6cj-1zUjLVYHvRkVCJJemYSR3DQTehKbDv5DdAISlt9ZISbMc
・2017年にPoCを始めたIIN(Interbank Information Network)は、BCベースのP2P-NWで、国際決済の摩擦最小化や手続工数の削減を実現するシステム。
・IINはQuorumをベースとしており、会員銀行による情報交換/連携で支払承認を担保する。
└従前のSWIFTでコルレス銀行が一方向/銀行間通信で担保するところ、P2P相互での確認/認証にシフトさせた
└現在344の銀行が参画し、堅牢なエコシステムに進化。
└銀行NWの拡大により、コスト/工数/所要時間の劇的な削減に投げることが可能
*ちなみに日本からはメガ3行を含め、地方銀行も参画。
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