Teslaが車両保険のダイレクト販売に向けて中国で法人設立へ
Teslaが7月末に中国での保険事業展開に向けた会社を設立していたことが明らかになりました。
過去にも同様の取組を模索していましたが、中国政府との接近/親密化が進む中で再度挑戦し、高額になりがちな現状のEV保険商品を破壊してEV普及への弾みをつけるべくの施策とみられます。
1;Teslaによる法人設立
Teslaが中国で保険事業を展開しようとするのは2度目で前回は2020年に設立を目指すも数か月で申請を取り下げていた。
中国の企業登記システムによると7/31にTeslaが保険仲介会社を資本金5000万RMBで北京の本社として設立したことが明らかに。Teslaはコメントせずだが、中国ではBYDが昨年5月に破綻した宜安損害保険のオンライン部門の買収を承認されており、対抗の意味合いもある
これまでTeslaは現地保険会社との提携及び、Tesla車からの取得データを利用するTeslaの保険部門を通じて複数の保険事業を展開していた
EVの修理対応/メンテ対応に関しては高めに設定されがちで、一部保険会社によるぼったくりを防ぐために独自の取組を進めてきた。保険の直接販売で通常のガソ車/HV向けの保険と同等レベルでの保険商品提供を目指す
2;Teslaと中国の蜜月関係
Teslaは24年入り以降中国政府への接近/市場開拓に注力、政治面での冷戦状態とは真反対に触れている
中国政府はデータ解析/学習センターを建設し、Teslaの完全自動運転SW開発を支援。24/04には中国の自工会から[Tesla車によるデータ収集が適法で規制準拠している]との支持を獲得。さらに、以前は禁止行為だった政府/軍事施設へのTesla車での入場が許可されている
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