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【詩】愛を描きたい

相田みつを美術館の水筆コーナーにて【愛】を描く


Someone’s story 31
【愛を描きたい】


愛を描きたい

愛を伝えたい

ただひたすらに

私の泉から溢れ出すのは

愛でありたい



先日、東京国際フォーラムの相田みつを美術館にて周りに誰もいないことを確認しつつ、水筆コーナーにて【愛】を書かせていただきました。

後で文字を見て感じたのは、私の書く文字は「線が細い」ということ。小学生の頃から変わらない、どう太く書こうとしても太くならない。つまり、力強くない。
たくさんの作品を床に並べては、子どもながらにどれを提出しようか悩んだ事を思い出したりして、ふと笑みがこぼれました。大人になっても書道で悩むところは変わらないな、と。

【愛】の文字の出来については色々と思うことはありますが、今ならそれさえも「まぁ、いっか」です。
細い字でも、形がいびつでも、はらいが上手くいかなくても、【愛】ならいいじゃない。これは展覧会に出すものでもない、誰かに期待されるものでもない、賞をもらうための競争でもない。
今の私が書いた【愛】なんだから、いいんじゃない。

無性に【愛】を描きたくなる、そんな相田みつをさんの作品が私は大好きです。詩はもちろん、みつをさんが愛用された筆を凝視しながら筆の感触をゆっくり想像出来たりする、穏やかで緩やかな時間を過ごせる【愛】の空間にいられて幸せでした。


※東京国際フォーラムが大規模修繕に入るため、相田みつを美術館も1/28で閉館となるようです。お好きな方はぜひ行ってみて欲しいと思います。

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