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【週刊ユース分析】V・ファーレン長崎U-18を改めて調査!!

さて、
これまで履正社高校桐生第一高校と新たにプレミアリーグに昇格した2チームを取り上げてきましたが今回は、惜しくも昇格を逃したけれど今後絶対に強くなるだろうと目論んでいる V・ファーレン長崎U-18を取り上げます。

昨年のプレミア参入戦では前橋育英に完敗。
悔しい結果となりましたが神村学園などを抑えて九州プリンスを制覇した実力はホンモノ。
その期待値について自分なりに調査したいと思います!!


いつものようにこちらから。

■プレミア10年間の戦績

長崎は参入戦まで進んだのが今回初ということでポイント2の58位となっています。
あと、

自分のnote史上初だったんですよ・・・。戦歴が追えなくなるの(笑)。

なんと2013、2014年の情報が長崎県リーグのHPを見ても、V・ファーレンのHPを見ても見当たらず。
どうしたもんかの~(汗)と思っていたら2015年に突然姿を見せて長崎県2部リーグ優勝および1部への昇格、翌2016年に長崎県1部リーグ優勝と九州プリンスへの昇格を発見しました。

急に現れて驚異の大躍進。
むむむ、ただものではないゾ!!


■実は歴史の浅い長崎U-18

今回長崎U-18の経歴を調査するにあたってこちらの記事を大いに参考にさせていただきました。

【コラム】V・ファーレン長崎U18の歴史 その①~発足前夜と幻のゼロ期生~

出典 ViSta 長崎サッカーマガジン

「ゼロ期生」とは!?実に興味深いですね。
じっくり読ませていただくと驚くべき歴史的事実にぶち当たります。

なんと!!

長崎U-18はトップチームのV・ファーレン長崎の恩人ともいうべき存在だったのです。
ご存知の通り長崎をJ1昇格に導いた恩人と言えばジャパネットの高田社長が有名。しかし、長崎ファンならばそれと同列に、弟分であるU-18を想い、応援する義務があるのです!!

少し記事を紐解きます。


■涙の「ゼロ期生」

長崎U-18の発足は2012年。つまり2022年の今年は結成10年目のメモリアルな年となります。
しかし、当初計画ではU-18の発足は2013年と予定されていました。

ではなぜ発足が前倒しされたのか?

それはJリーグ規定の突然の改訂に左右されたと記事には綴られています。その内容は「2012年の6月までにU18を発足させなければ、2013シーズンからのJ昇格は認めない」というもの。
2013年からJ参入(およびU-18の発足)を目論んでいたV・ファーレン長崎からすれば寝耳に水の大惨事。
着々とした準備から一転、J昇格が見送られるという危機に瀕してしまうのです。

知名度もない、資金もない、故に施設など良環境もない。2013年の発足に合わせて既に存在していたU-15の新入生が入部するのは1年後。そんな状態で急遽高校生を集めなくてはいけなくなった長崎。

県内のいくつかの高校に1年生の子の登録を1年だけ移してもらうよう、無理を承知でお願いした。

出典 ViSta 長崎サッカーマガジン

いやそんな話ありますか(汗)。
それでも関係者は諦めません。

1年生部員に、事実上の県U18リーグ3部にあたる長崎県地域リーグに出場する可能性に言及して、「公式戦出場のチャンスを得るという意味で悪くないと思う」と、希望者を募った

出典 ViSta 長崎サッカーマガジン

V・ファーレン長崎をJリーグチームにするために文字通り東奔西走したU-18の関係者、それからそれに応じた当時の高校生たち。

長崎サポさんは、”ヴィヴィくん可愛い”の前に絶対に彼らを賞して欲しい。(チームに無関係な僕ですら)そう思うのです。

翌年にU15の選手がU18に正式加入するまでの1年間、V・ファーレン長崎U18の名前を守ってくれた、2012シーズンのU18生を、当時を知っている人は「ゼロ期生」と呼んでいたりする。

出典 ViSta 長崎サッカーマガジン

・・・泣いた。


ゼロ期生のおかげで"今"がある!!


■気合い

冒頭の2012-13年の”情報なし”。

そこには「ゼロ期生」という歴史がありました。
そんな長崎U-18。私のポイント集計では全体の58位ですが、紆余曲折あった結成9年にしてプレミア初挑戦は実に順調と言えるのではないでしょうか。

その気合いの入れようは公式さんからも伝わってきます。

なんと!
初のプレミア参入戦をyoutube生配信。試合当日には会場入りする選手たちを中継する力の入れよう。

さらに解説をトップの松田監督が務める豪華っぷり。

僕はこの一連で確信しましたよ。
あぁ、長崎のユースは近い将来必ず強くなる。

見られてなんぼなんですよ。ユースにまで残るような選手ってのは。ネット配信が気軽に出来るようになったならそれに乗らない手はないわけで。
長崎ユースはこの(初参入戦の)タイミングでグッと広報さんが力を入れてきたんですよね。
素晴らしいです。

10年前は頭を下げて人を集めていたチームが、こうして地元の有力選手たちが行きたくなるクラブになっていくわけです。


■有力選手

長崎ユースの象徴と注目選手をひとりずつ。

■江川湧清選手(長崎U-18 →長崎)

ユースからの生え抜き4年目の選手。いまや長崎を象徴する選手

磐田がJ2に在籍した2年間でかなり注目して見てきましたがルキアンやウタカに対して十分やり合っていましたね。
身長は175とあまり大きくないのですが体幹のしっかりとした選手という印象を受けました。

今シーズンJ1チームへの引き抜きがあると見ていましたが真っ先に残留を名言。長崎サポは嬉しかったでしょう。
「ユースの強化はチームの光」を体現したてくれた出来事でした。

こういう選手が中心になって昇格を決めればチームの盛り上がりも違いますからね!


■安部大晴選手(長崎U-18 新3年生)

そして絶対に覚えておきたいもう一人。
2022年度の新3年生にしてトップ契約を果たした現役高校生Jリーガー
12月に行われたIBARAKI Next Generation Matchでも2年生ながら日本代表U-18に名を連ねました。

この時のメンバーは中野(鳥栖)、中村、坂本(ガンバ)、藤原(磐田)、吉田、甲田(名古屋)、田中(柏)、工藤(浦和)、菊池、千葉(清水)ら錚々たるメンバーでしたから。
長崎の将来を嘱望せずにはいられません。

若手を育てるのが上手い松田監督ですから、ヒリヒリした昇格争いの中で必ずチャンスは巡って来るでしょう。


■最後に

実は歴史が浅く、トップチーム発足のために紆余曲折あった長崎U-18。

産みの苦しみを味わった我が子を愛でるかのように、その成長を家族ぐるみで丁寧に支援しているさまが伺えます。こういうチームは応援したくなりますね。

九州プリンスには大迫、福田両選手率いる神村学園、大分や福岡のユースなど強豪がひしめき合っていますが鳥栖や東福岡、大津のいるプレミアに食い込むことができるか。

長崎U-18のこれからに大注目です!!




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

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