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【ビジネス考察】時間窃盗罪という考え方がなかなか良い

「時間」というものはいわゆる仕事が出来る人ほど大切にしているのはどうやら間違いないようです。

ただその事実だけ把握すると、小学生の時に経験した「5分前には着席!!」みたいな、堅苦しいニュアンスにとらえがちで、それ故ちょっと胡散臭い感じがします。

ところが、

どうやらこういった人たちの時間に対する考え方というのは、学生時代の先生が考えるそれ(規律など)とはちょっと違うようです。

本日は私が教えていただいた2つの概念を、ここに整理しておきたいと思います。



■概念① 遅刻は相手の命を奪う行為である

人間には寿命があります。
それは不慮の事故や病気で短いかもしれませんし、まだまだ盤石で長いかもしれません。
ですが、いずれにせよすべての人にはタイムリミットがあり今こうしている間もそれは刻々と減少していることは事実です。

遅刻とはズバリ、この刻々と減少するお相手の残り時間を自分のせいで捨ててしまうことと同義なのです。


えらい突拍子もなく・・・と感じるかもしれませんがよくよく考えるとこれは決して何かの例えではなく、なるほどその通りなのです。


また一般的に年上の人ほど残された時間は少ないですから、必然的にその価値は高くなります。
なので年上(目上)の人との約束ほど時間はきっちり守りましょう、というサラリーマンの習性もあながち間違いではないと説明がつくのです(笑)。



■概念② 時間は貸し借りするものである

時間は当たり前のようにそこにあり、流れていくものではなくて個人個人が保有する資産だという考え方です。

つまり会社などで行う会議というのは、お互いの資産を貸し借りしている(出し合っている)状態だということです。

準備不足や度重なる脱線で時間を食いつぶしてしまうことは、借りたお金を目の前で無駄遣いしたと同義になります。


こう考えると意味のない会議はむやみに開催できません。
招集する前に相手の資産を借りて何か価値を生み出せるかな、と考えるし、準備を怠ることも出来なくなります。

ここでいう資産は、概念①で考える寿命と捉えても同じと言えます。


■御社は見られている

こういう考えをもっている人が客先を訪問した場合、時間に対する社員の振る舞いで相手会社の風土、資質を諮っています。

例えば時間通りに人が集まらない会社。
それが慢性的な雰囲気であれば、たとえ大企業であっても(中の人は一流ではないな)という見方をされるし、やむを得ない状況であればそのフォローの仕方を見て査定しています。


同行したあるコンサルの方が、

「開始が10分遅れましたので、16時まで頂戴している時間を16時10分まで延長させていただきます。」

と言って会議を始めた時は「ムムム(汗)」と思いましたが、1時間の会議を価値あるものにするためにしかりと準備をしてきた側の主張としては正しいのかな、とも思います。


■「5分前には着席!!」

学校で良く言われていたこれ。

時間の概念をしっかりを腹落ちさせれば、言われなくても5分ぐらいの余裕は見ておこうとするものですね。




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!



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