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この時期になると色々な卒業ソングが出てきますね。

定番となった「さくら」とかってもう何度聞いたかわかりません。
そんな中、今一番熱い卒業ソングってやはりRADWIMPSの「正解」じゃないかと思うんです。


タイトルにある通り、人生の「正解」について自問自答する歌。

授業で習ってきたのはいつだって正解のあるものばかり。でも本当に知りたいのは、友達との仲直りの仕方だったり気になる人の振りむかせ方だったり、正解の無いことばかり。


現代の教育制度を批判してるようなそんなスケールの小さい歌ではなく、
これから社会へ飛び立つ人たちのマグマのような期待と不安に寄り添った、そんな卒業ソング。

そうなんだよなぁ。と、ずっと前に卒業式を終えた大人たちも妙に共感できる。
確かに問題を解くという行為は、学校の中と外では大きく違う。



この歌の醍醐味は、何と言っても終盤にあると思う。
ずっと生徒目線で綴られてきた歌詞が、最後に「空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい」というフレーズで大人からのメッセージに変わります。


そして、

制限時間は あなたのこれからの人生

そう。これからはずっとずっと自分の正解を探し続ければいい。
諦めない限り、あなたはずっと答えを探し続けることができる。


解答用紙は あなたのこれからの人生

あなた自身が、あなたの答えを映し出す鏡になる。

名前を書き忘れたって0点にはならない。
個性とは、名前なんて付けなくたって既に唯一だから。


答え合わせの時に 私はもういない

ここで不意に真実が告げられる。

答えを教えてくれた先生は、親は、もういなくなる。君たちを取り巻いていた大人たちは、明日から全員 他人になる

解りきった正解など望んでいなかったもしれないけれど、解りきった正解が欲しい時に、それを向こうから教えてくれる環境は、もうない。

だから、


採点基準は あなたのこれからの人生

正解も、不正解もこれからは自分で決めればいい。



そして、
最後をこんな歌詞で締めくくる卒業の歌なんて今まであっただろうか。

「ありがとう」でも「サヨナラ」でもない。

「よーい。始め。」




厳しいかもしれないけど、その分 何倍も楽しい大人の世界へ。

ようこそ。



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