【ビジネス考察】もう頑張らない、は悪なのか
人生には「ググっ」とギアを上げる瞬間がある。必ずある。
それは受験の手前かもしれないし、新規プロジェクトに抜擢された瞬間かもしれない。
絶対に負けられない試合の前日かもしれないし、片思いの相手に告白する瞬間かもしれない。
しかし、
思い出してほしい。ギアを上げたこの時は、上げたのではなく、上がったのである。
逆に、
人生には、びっくりするぐらい、全くと言っていいほどギアが上がらない瞬間がある。
やる気スイッチが入らない。というよりは、やる気スイッチがあるかどうかも疑わしい時だ。
こういう時に頑張ろうとすると、超絶苦しい。そんな経験、皆さんにもきっとあるだろう。
頭ではわかっている。やらなくてはいけない。おそらく、今やらなくてはいけない。
頭ではわかっているのだが、心と体が追い付かない。
こんな時、「がんばれ」や「やりなさい!」などの声掛けがむしろ逆効果だということも知っている。
啓発本は一通り読んだ
やる気を出して、夢をかなえるためにはどういったモチベーションを保ち、あえてポジティブな言動をして、脳をだますと良いことも知っている。
もう何度も聞いたし、それらの本は一通り読んだ。
知ってる。何人も同じ事言ってるから多分あっているだろうという事もわかっている。何ならそういう経験もした。何なら同じようなことを他の人に言ったこともある。
なのに、
スイッチが見つからないのだ。
こういう時は、どうしたらいいんだろう。
おかしな宗教からパワーを頂戴するためにお布施して壺を買うつもりはない。
聞いたことある話をもう一度聞くために費用対効果が低そうなセミナーに参加するつもりもない。
深夜の通販で売っていそうなパワー倍増のニンニクと生薬入りのタブレットを服用するつもりもない!
つまりは、全てを放り投げていったん休止するしか他はないのではないか。
要するに頑張らないことだ。
(実験中)
これまで割と順調なサラリーマンライフを送ってきた私だったのだが、先日 自ら脱線を申し出た。
寝る間も休日も返上して役職にしがみつくことがサラリーマンの正しい姿だとするならば、それに対して全くやる気スイッチが作動しない状態を正常だと判断した。
つまり、本能の通り、頑張らないことにした。
周囲の人が少し驚いたようだった。「諦めたの?」的な質問をしてくる同年代もいた。そもそも私が何を目指していて何を諦めたと判断したのだろう。
ただし、これが正しい判断だったかどうかは今のところよくわからない。
おそらく給料は下がるだろうし、私のことを使えないやつと判断した上司がいてもおかしくはない。
ただ、上がらないギアを無理やり上げて変な摩擦を起こすぐらいなら、いったん休ませて、再び、然るときに上げた方が絶対に健全だという判断を、私はした。
少し様子を見てみようと思う。
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