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【ビジネス考察】人生は、よりギャンブルになっていく

「ジョブ型」というフレーズをよく目にするようになりました。

分かり易く言うと専門性を尊重した働き方、と言ったところでしょうか。尊重と言うとすごく親切な感じがしますけど、言い換えれば職場においてより実力主義が明確になるということだと思います。


■スポーツの世界

これはあなたの職場も私の職場もよりプロスポーツの世界に近づくと言い換えられると思います。
要は、使えるやつは残り、使えないやつは残れなくなります。

例えばある野球チームに俊足が売りの選手が居たとします。でもこのチームには同じく足の速い選手が5人もいます。代走要員は一人か二人で十分です。残りの3~4人はチーム(会社)から不要とされます。
しかしこの「足の速さ」を欲しているチーム(会社)が他にもあれば、不要とされた選手は他のチームに移籍できます。
つまり自分の武器(足の速さ)を軸に会社に選ばれ、会社を選ぶわけです。

では、
足も大して速くないし、打てない投げれない選手はどうなるのか?答えは簡単。居場所を失います。
つまりジョブ型社会において、武器の無い社会人は会社に属せなくなります。こうして終身雇用という概念が崩壊するわけです。


■就活が無くなり、転職が増える

多くの人が想定している通り、日本の風物詩とも言える全国一斉就職活動はジョブ型の世界においては異質です。

自分の武器をいったん目立たなくさせ、画一的に学生を測るこの習慣は、武器を持った即戦力を欲する企業に対しては無駄な作業とも言えるかもしれません。

一方、武器を持った勇者が入りたい会社を選ぶことに”シーズン”などありません。要はマッチングの世界なので、いつでもどこでも両者のフィーリングが合えば成立するのです。

しかも、
武器を持つ人物はより自分を欲してくれるところに行けばその評価は上がりますから、常にその機会を狙っています。つまり転職は、ジョブ型の世界においては通常になるのです。


■武器の選び方

ここですごく難しいな、というか自分の中でコレだという答えがないのが、じゃぁどの武器を選べばいいの?という根本的な疑問。

自分の場合はすでに社会人として何年も経ってしまっているので持っている球を磨くしかないのですが、可能性に満ち溢れる子供たちや学生に対して「ジョブ型社会が来るぞ!」と発破をかけた後に、持つべき武器の種類に対して一体何と助言したらいいのか。


どんなに自分の武器を磨いたところでそれが竹やりだったら、もしくは数年で竹やりと化してしまったら・・・未来を正確に読むことができればこんな心配はいらないのだけれど。残念ながらそれはどんどん難しくなっている。


「ジョブ型」社会とは、人生がギャンブルになることを意味するのかもしれません。
ギャンブルの世界にも常套手段はあるのですが、果たして。


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