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【ビジネス考察】大企業の嘘をひとつだけ紹介

誰もが知っている企業というところは、やはりそれなりにしっかりしていてそつが無い。


そもそも何年も続いていて、多くの人が関わっていて、世間によく知られている時点で、嘘や誤魔化しは通用しない。

やはり本質がしっかりしているから、これらの会社はそこに存在できている。


新卒の学生が就職活動の際に、まず大手。と口をそろえるのはある意味間違っていない。

そこには成長させてくれるだけのエキサイティングな業務が待っているし、それをフォローしてくれる教育体系も充実している。

尊敬できる先輩は必ずいるし、逆に反面教師的にクソみたいな言動を模範演技してくれる先輩もいる。


だが、

大手ゆえの嘘が一つだけある。


チャレンジという瞑想

常に現状に満足していては、恐ろしい早さで変化していく市場にあっという間に置いてかれてしまう。

そんなことは1万回聞いた。


どんな企業だって常にそれを意識して「チャレンジ」する。

ちょっとした嘘が、ここにある。


どこの企業も新しいチャレンジに迫られている。売り上げや利益が順調だろうが、迫られている。

会社では、準備室だったりWG(ワーキンググループ)だったりを発足させて社内の精鋭を集める。

社運を賭けた一大プロジェクトだと銘を打つ。

組織のトップから力強いメッセージが飛び交う。

優秀、かつ意識の高い若手が自ら挙手して血気盛んにチャレンジする。

そして、


やはりうまくいかない。そりゃそうだ。いくら大手だって、いくら精鋭が集まったからって最初からうまくいくわけがない。

それは、どこの会社も同じ。

ゼロからイチを生み出す作業というのは、それが大手だろうがベンチャーだろうが平等に苦労を伴う。いわゆる産みの苦しみというやつだ。


大手の場合、このチャレンジに対して実に非道な判定を下すことがしばしばある。

理由はひとつ、今現在の結果がそれ以上に大事だから。


結果至上主義。だから強い。

結果を残す企業の、結果に対する執着はものすごい。

つまり現場レベルでは、結果に対するプレッシャーがすごい。

だから、現状の通りの業務をしていても、特にチャレンジしていなくても、結果を出したやつがやはり評価される。

今現在どういう結果をたたき出したのか、に対する評価指標がしっかりと確立されており、わかりやすいが故、多くの人たちがそこを見て、そこだけを見る風土がある。

そして、

逆行して、結果の出ないチャレンジはしばしば冷遇される。

1万回聞いた”チャレンジ”の大切さを説いた人が、チャレンジして結果を出せなかった人の評価を低く見たりするから驚きだ。



大企業病に流されない

今現在の結果と、先見性。現実(今求められている数字)に押し流されてこのバランスが崩れた状態が大企業病の発端だと思う。

対して本当に強い会社は、やはりトップの信念が強い。

先を見て、今の数字に惑わされない。


では、現場レベルの精鋭たちはどうしたらいいか。

答えはひとつ。評価に一喜一憂しないことだ。


自分の信念をもって新しいチャレンジに会社の代表として取り組めているか。そこがブレなければ、評価を低く見られても、あるいは周りの人たちに「あいつらは何をやっているんだ?」などと揶揄されても、無視すればいい。


ベンチャー企業の有志から見たら「信念」なんてものは当たり前のことだと思うだろう。ただ、大手の場合はそこに一抹の緩さがあり、そして得てして(特に評価の面で)嘘がある。


大企業病に流されない、本当に強い信念を持った人しか新しいことは作り出せない。

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