見出し画像

#251 全サラリーマンがお手本にすべき半田陸という男。

Jリーグのガンバ大阪に半田陸という選手がいます。

来年のパリ五輪の代表候補でもあるまだ21歳の選手ですが、全サラリーマンがお手本にすべきキャリア形成をもって突き進んでいます。


2023年7月に左すねを骨折して今現在は戦線離脱しているのですが、その行動力と進化を知れば唸らずにはいられません。
それもそのはず。彼の生い立ちはここのところ日経新聞などを賑わしているサラリーマンのあるべき姿、そのものだから。



■目標から課題を把握する

半田選手は山形のユース育ち。

山形ユースは全国的に見て強豪とは言えませんが、半田選手はアンダー世代から代表常連でした。ポジションはセンターバック。
どっしりとした体幹で世界相手にしっかりと存在感を示していたわけです。

そんな彼がその先にあるオリンピックを目標に置いたことは想像に難くありません。

そして、
この目標設定に対して半田選手は2つの課題を見出したのではないかと推測します。
それは、
① 170cm台の身長が世界と戦ううえでハンディキャップとなること。
それから、
② センターバックはオーバーエイジ枠も含めてポジション争いが激しいということ。

目標が明確になればそれを達成するために必要な課題が見えてきます。ポイントはこれを明確に自分事として捉えることができるか、という事。

目標とはもちろんそれを達成するために立てるもではありますが、同時にそこに向かうための課題を明確にするという意味合いもあります。
ただ何となく会社に行くサラリーマンと違い、半田選手は目標をはっきりと定めることで自らを高めるための課題を浮き彫りにして見せました。



■世の中の動きに対応する

次に驚いたのが、
世代を代表するセンターバックであった半田選手がプロになってサイドバックに転向したこと。
それも自分で志願したといいます。

これまで日本代表は比較的サイドバックは人材豊富なポジションでありました。
しかし、内田篤人が引退し長友佑都や酒井宏樹がベテランになってからは明らかにその風向きが変わりました。
確固たる人材が不足し、今では最もレギュラーが確立していないポジションと言えます。

半田選手がサイドバック転向したのはこのような流れが顕著になる少し前。
つまり、
半田選手はこれから起こるであろう業界動向を予測し、自らリスキリングして人材としての価値を高めたのです。


環境に文句を言い、変化から目をそらすサラリーマンには非常に響くのではないでしょうか。
リスキリングといえば今では会社が予算を投じてその道筋を示したりするニュースも見かけますが、若干20歳前後の若者が誰の力にも頼らずそれに対応してみせているわけです。

半田選手を見ていると、リスキリングとは本来圧倒的な先見性をもって攻めるべきものであるというのが良くわかります。
環境への対応力は生命力そのもの。強い人間は常に先手先手で自らを変化の中に追い込んでいるのです。



■満を持してキャリアアップする

そうして山形というチームで新しい価値を確立し、あっという間に欠かせない存在となった半田選手に「その時」は訪れます。

ガンバ大阪への移籍、すなわち上位カテゴリーからのヘッドハンティングです。


山形は自分自身を育ててくれた地元クラブではありますが、世界という目標を鑑みれば2部リーグと1部リーグの違いは大きいはず。

確固たる目標設定とそれに基づいた自己変革によって、ついに半田選手はキャリアのステップアップを勝ち取ったわけです。

「世界と戦う」という目標達成には道半ばですが、サラリーアップと自分自身の市場価値は明らかに増加したでしょう。


20代前半の若者が、
世の中のサラリーマンに対して、自分自身のキャリアはこうやって高めていくんだよというのを示して見せました。




■これから

そんな半田選手がそろそろ復帰してくるとの噂も。

時を同じくして同世代のU-22日本代表はアジアカップ、それからアメリカ遠征で強烈な結果を残しています。


これまで代表常連だった彼も当然 黙っていないでしょう。


来年のパリ五輪(まだ出場権は獲得していない)、あるいはそれに関連する海外移籍において彼が今後どのようなニュースをもってキャリアアップを見せるのか。
大変楽しみでもあり、応援したくなります。

世の中のサラリーマンの皆さんは彼の行動力と復帰劇に大いに刺激を受けてください!!







本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!



この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?