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【ビジネス考察】しゃべったもん負けの世界

2日連続で帰りが遅くなってしまった。不本意ながら夜に始まった会議が予定の1hを大幅に超えてダラダラと続いたからに他ならない。

そういう会議は金輪際出席しないつもりだった。全く以って不本意。完敗だ。


■全体像

担当者は大変だ。身の回りの仕事で精一杯だから。

そんな状態で会議を開くとほぼ間違いなく路頭に迷ってしまう。結局何を話しているのか良くわからないまま時間だけが過ぎていて、結局何が決まったのかわからないまま会議が終わる。

こういう場合は意外と皆しゃべっている。だからそこそこの疲労感と達成感とは程遠い虚無感が残る。気が付くと腹が減っている。全員が会議のことなどすっかり忘れてもう帰りたくてしょうがなくなっている。


原因はいつも同じだと思う。全体像が見えないまま議論に入っているからだ。

今日はこの話をします。
それってこのテーマのこの部分を指します。
今日のところはここまで決まっていればOKです。
なので1時間でそれを決めきるところまで行こうと思います。
ではよろしくお願いいたします。

「全体像」とはこの程度のことで良いと思う。たったこれだけでメンバーの脳みそは整理されて、みな1時間でゴールに向かうよう意識する。

中には脱線大好きな人もいる。でもそういう場合も、冒頭に全体像を示しておけばピシャっと制御することが出来る。それは脱線の相手が目上の人でも問題なく効く。

焦っている担当者が無鉄砲に会議を開くと自分の困りごとをどうにかしたい思いが強すぎて、全体像を示し忘れてしまう。みんな親切だから自分の持っている知識の風呂敷を広げるだけ広げて意見を述べてくれる。

そして間違いなく脱線する。幹の部分は何一つ決まることなく、枝葉の部分がワサワサと騒がしく音を立てるだけの会議になる。


■「ちょっと待ってくれ」

ここでもうひとつ良くないことがある。それは、こんな会議を正論で何とかしようとしてしまうことかもしれない。

「ちょっと待ってくれ」とヒーローの如く颯爽と割り込もうものなら大変だ。「じゃ、あとは宜しく」と一気に風向きが変わる。強烈なまでの向かい風。言ったもん負けの状態だ。

こうなると会議は最悪になる。だから時が過ぎるのを待つしかなくなる。無言のままひたすら耐え、夜が更けきるのを待つ。

大事なのはやはり下準備。

こうなる前に事前にチェックして会議が円滑に進むかどうかのジャッジを前もってした方が良い。いわゆる凡事徹底と言われる行動そのものだ。誰がやるのか、というのもあるがここは正義感に任せて感じた人がやるしかない。

・・・結局お鉢が回ってくるのだが会議中に乱暴に預けられるよりよっぼどたちが良い。


リモートになってこの手の何とも言えない会議が増えたように感じる。要は気軽に開けるので、下準備が気軽を通り越してかなりヤバいのだ。

議論も活発になればなるほど水を差しにくくなり、正論はどんどん影をひそめる。ひそめるだけならまだしも、言ったもん負けの世界線が見えたらそれはもう末期症状だ。
大人たちは会議の終わり方を見失ってとりあえずしゃべる。しゃべり倒したところでそろそろ終わろうか、と言う何とも言えない結末を迎える。2時間半が経っている。


こういう会議で帰りが遅くなるのは個人的に根絶するはずだった。だけどやはり甘い話は無いのか。今日もこうして20時までしか飲めないビールを飲みそびれた。

下準備の段階で、スパイのように裏手筈をより精緻に進めなくてはならないようだ。

早く帰宅するのも結局大変なのである(泣)。明日は日付が変わる前に投稿したい。。。





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