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【ビジネス考察】コンサルの次に来るものは何か

ソリューションビジネスという言葉が賑やかになって久しいけど今やコンサル業界の絶頂期。個人的には既にピークを通過して緩やかに次の時代に向かっているのかなーと感じてる。

果たして次の流行りはなんだろか?自分なりに(今のうちに)記しておこう。未来を正確に見通す自信は・・・ないけど(笑)。


■ビジネスの歴史

これまではモノの提供が主流だった。

家電の普及が始めで、ファッションに手が回るようになり、車が当たり前になって、家庭ゲーム機が出てきて、ついにはIT機器が当たり前の様に生活に浸透した。インターネットとスマホが生活を変えるところまできて、いよいよモノの提供は頭打ちかのようにも思われる。次は宇宙関連か何かだろうか。

モノづくりで経済を回していた日本企業は出遅れた。バブルも良くなかった。気付いたら失われた10年と呼ばれて、気付いたら失われたのは20年に増えていて、なんとかしなきゃと意を決したらリーマンショックが来た。

この間、IBMを中心に海外ではコンサル業が主流になった。僕ははじめこのことが理解できなかった。コンサルとは何か?ソリューションとは何か?辞書で引けば「解決」としか出てこない。何がどうなって儲かるのか。

今ではよくわかる。ある筋に異様に詳しく、それを手取り足取りレクチャーする代わりにそこそこの対価を享受する。


需要とは何も、モノだけではないのだ。


■コンサルというもの

コンサルといえばIT業界とすぐに紐づくけどそれは、ITで業務革新しなくてはならない企業が一斉に「誰か教えて~」と叫んだからに他ならない。最近ではDXという言葉を以って業界は未だに沸騰を続けているし、さらに恐ろしいことにAIというきな臭い言葉を被せることでそのテリトリーを盤石にしているのだ。

むむむ。さすが。自分達の活動範囲もしっかりとコンサルティングしているという訳だ。


当然だけど、間違えてはいけないのがなにもIT分野だけがコンサルの範疇なんかではない、ということ。コンサルがソリューションしたいのは多岐にわたる。どのくらい多岐にわたるかというと、人や会社が困っている事、全部なのだ。


ITにおけるコンサルはアクセンチュアなんかを中心に今後もしばらく稼いでいくんだろう。で、その次は何かと考えるとやっぱり「課題解決」ってのは揺るぎないのではないかと思う。つまりソリューションビジネスがビジネスの中心になっているのは変わらない。

ポイントはその対象が何なのか。


■出尽くした

ITにおけるコンサル、それに付随する業務革新(いわゆるBPRみたいなやつ)のコンサルも出尽くした感がある。つまりプレイヤーはもう決まりつつある。

ちょっと毛色は変わるけど、幸せセミナーみたいなやつの講師枠もすでに定員オーバーだ。「肯定感を高める方法」「お金に愛される生き方」「伝える技術」みたいなのは今からやったって新しくならない。


大事なのは、

ITもDXもAIも無事に確立されたあとのそれを扱う人たちの意識変革、行動変革ではないだろうか。
ちょっと前からあるワークライフバランスという言葉もここに来てリアルさを増してきていて、育児・介護なんかが見て見ぬ振りできなくなってきて社会問題になりつつあるし、都会でお金稼ぐことだけが幸せ?みたいな論調も現実味を帯びてきたし、副業のハードルもぐっと下がっている。

これらは間違いなく、フリーランスだけでなく会社で働く人たちの概念を変える。変えるけど、問題は企業風土がそれに追いつかないこと。未だに時間で給料をもらうことが正しいと思う人が多いし、仕事は苦行で土日のために頑張るもの、という感覚も根強い。

こんな風土、ジョブ型になりきれない日本企業の染みついた昭和マインドを変革させるコンサルが絶対に流行る。


難しいのはITと違って設計書が上手く掛けないことではないだろうか。何がどうなったら、会社の雰囲気がいい感じになるのか。ロジカルに示して納得してもらい、お金を払ってもらうのは非常にムズイ。

でもそれがメソドロジーとして確立できて、良心的な顧客に恵まれ、大成功を収めることが出来れば、新しいビジネス枠が確立できるに違いない。

・・・多分。




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

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