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【真実】あえて危機察知能力の感度を下げること

今一番どんな才能が欲しいかと問われれば、私の場合「相手の良いところばかり見える才能」と答えるかもしれません。。。


■危機察知能力

個人的には高い方だと思います。

その昔バスケをしていました。するとだいたいわかるんです。あそこ危ないな、と。同じような感覚の人がいればとても嬉しいです。

予知能力とは違う、空気を読むことに対してとても敏感と言うか、そんな感じです。
時間帯とか点差とか、相手の勢いとかそういう物をひっくるめて、今あいつにボールが渡るとちょっと厄介だ、という虫唾(むしず)が走ります。
ゴール下で競うポジションでは無かったため、パスを回して攻撃しながら常にそういう感覚で相手選手をケアしていました。


この感覚は好きなサッカーを見ていてもあります。なのでそういう時にグッとギアを入れて強くいける選手が好きです。
ポジションだとボランチが多いのですが、秀逸だったのは澤穂希選手。現代表の遠藤航選手もかなり見ていて気持ちが良いです。


この感覚は生まれながらに備わったもの、というよりは育った過程によって醸成されたものだという自覚があります。
私はいわゆるアダプトチルドレンで、幼い頃からとにかく鬼軍曹のような父親に怒られないようにアンテナをビンビンに張って生きてきました。
これが発展して危機察知能力として備わり、おかげさまでバスケの試合で活きたわけです(笑)。


■リスクヘッジ

この危機察知能力と言うのは社会人になってからも活きました。

リーダーなどを任された時に、負の要素の押さえどころが大体わかるというか、全体を俯瞰して早め早めに手が打つことが出来ていたと思います。おかげで大きなトラブルもなく、仕事を任されるケースが増えていきました。

しかし、これが誤算でした。


危機察知能力、リスクヘッジといえば聞こえは良いですが、要はいろいろなことを反面教師的に見ているのです。あのやり方はダメだ、あいつは危ない。など。

これは、逆説的に「オレならこうする。」というのを産み出して、多くの場合で成功体験に導いてくれましたが、一方で、ある大切な要素を完全に打ち消していたのです。そう、

私は他人に任せられない体質になっていました。



リーダーの素養というのは、リスクヘッジはもちろんですが規模が大きくなればなるほど、任せられるか、というのが重要になってきます。

良いリーダーとは、絶対成功させる強い意志と、失敗を受け入れられる寛容さという2つの矛盾を、バランス良くコントロールできる人とも言えます。


任せられるという寛容さを産み出すのは謙虚さ。
自分自身を否定することなく自分の弱さを認め、他人を信じることができるか。あるいはまずやらせてみる度胸をもてるか。


人生を豊かにするには、危機察知能力の感度を下げる技術が必要です。




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

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