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#272 日本が乗っ取られる可能性

出生率が過去最低らしい。

まぁそれはそうだろうなという感覚だけど、驚いたのは推計より12年も早いという事実

少子化がなぜヤバいかというと、
一番わかりやすいのは納税世代が減少して年金や税金の負担が増加することなんですけど、
それよりも何よりも人が減ると生きていくための経済活動がそもそも出来なくなるんですよね。

日本はいよいよそんなヤバい状況がちらついてきました。しかも予想よりもかなり早いスピードで。

イーロンも思わずコメントしちゃうほど。


そしてこれってのは、
個人的には日本という国が乗っ取られる危険性をはらんでいるとすら思い、かなり危機感を持っています。



■すんでのところで植民地化を乗り切ってきた日本

世界に帝国主義が蔓延してたころ、
アジアの国々ってのはほとんどが欧米列強国に植民地化されてしまったわけですけど、ご存じの通り日本はその国難を乗り越えています。

それは島国だったからという単純な理由ではなく、
実はかなり危ういところをギリギリ回避してきた歴史があると思っています。


少なくとも私の知識ですとこの2つ。

①下関戦争と彦島

下関戦争ってのはイギリス・フランス・オランダ・アメリカの列強四国と長州藩(山口県)が下関で戦ったあれです。

今見てもなかなかのマッチアップですが、当然 長州藩は完敗します。これによって列強国側は彦島の割譲を要求しました。
この前にイギリスはアヘン戦争で香港を奪っており、恐らく同じノリで日本から国土を奪おうとしたのだと思います。

しかし、
この交渉に及んだ高杉晋作の聞き分けの悪すぎる対応で、ついには列強国側が面倒くさくなって彦島の受け渡しを諦めたというのです(司馬遼太郎「世に棲む日日」参照)。

これ、なかなかの歴史的分岐点だと思うんですけどいずれにせよ、その後の世界大戦の動きをも左右しかねなかった国土の死守。(一部の島とは言え)植民地化を免れたこの事実は非常に大きな意味を持ちました。


②江戸の無血開城

2つ目の危機はこれでしょう。
薩長の改革軍が徳川に江戸の明け渡しを迫った事件。このクーデーターが無血で終わったということに実はかなりの歴史的価値があります。

実はこの時、
裏ではフランス(幕府側)とイギリス(薩長側)が代理戦争を目論んでいたんですよね。それぞれに武器をせっせと供給していました。
「代理戦争」とは恐ろしいもんで、東西冷戦時代の朝鮮半島やベトナムがその後どうなったかってのを思い返せば一目瞭然。

同じ国民同士が殺しあって国が2つに割れ、辟易したところで実質他国(イギリスとフランス)に主導権が渡ってしまう。こんな虚しい乗っ取られ方はないわけです。

この危うさを察知していた幕府側の勝海舟と、改革軍側の西郷隆盛がこのピンチを奇麗に乗り切りったわけです。
時代を読む力とこの行動力はお見事としか言いようがありません。


このようにして歴史的に見ても何とか国土を守って来た日本。それが近い将来、危うい状況になるのではないかと危惧しています。

理由は戦争ではありません。少子化です。



■人口が欲しい

冒頭でも述べた通り、
人が減ると生きていくための経済活動がそもそも出来なくなります。
①作っても買う人がいない。
②買う人がいないと給料がもらえない。
③給料がもらえないと買えない。
④①に戻る

こんなシンプルなサイクルなのにこれを維持するために社会ってのは躍起になってるんですよね。少子化ってのは恐ろしいもんで、社会がどんなに頑張っても一気にこの沼に叩き込んでしまうわけです。

経済だけではありません。インフラなどの整備もままならなくなるでしょう。多すぎる公共システムは税金の無駄を抑止するために淘汰されます。こうして市町村合併は止まらないわけですけども、国の場合はそもそも合併の概念が無い。

ではどうすればよいか。

もうね、海外から人を連れてきて住んでもらうしかないんですよ。



■移民の受け入れ

どうも今の日本はですね、
歴史的に移民受け入れノウハウが無いくせに中途半端に門戸を開いたもんだからもの凄く偏重的な優遇制度が出来てしまっています。

こんなニュースがありました。

納税しないなら永住権はく奪なんてあたりまえでしょう。
でもそれを今こうやって慌てて法制化してるわけです。やばいなんてもんじゃない。

誰だって嫌ですよね。一生懸命働いた税金が納税していない外国人の社会保障費になっているなんて。
でもですね。それだけ今の日本の少子化はヤバい。

もはや少子化対策と移民の受け入れ態勢は両輪で議論しないといけないところまで来ているんですね。


日本人が日本人らしく子供を育てられる環境造らないと。
子供を産んだ人が苦労する仕組みや風土を何とかしないと。

私は産むつもり無いから関係ない、じゃないんですよ。
少子化は子連れだろうがそうでなかろうがもはや日本人全員の危機。

かつて高杉晋作が、勝海舟が、西郷隆盛が国を守ってきたように
今は日本人全員がそれに向き合わなくちゃいけない。そんな風に思います。


このピンチを、かつての偉人がそういてきたように乗り切らなければ、日本は海外からの人であふれることになります。

そして、

乗っ取られてしまうかもしれません。自らが自らの民族を増やさなかったせいで。


少子化の課題を訴えたところであまりピンときていない人が多い様に思います。

少子化とは、国を失う可能性に繋がっていると訴えればもっと真剣に向き合う人が増えるのではないかと、そう感じました。










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