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東北の冬の寒さが年々好きになってきた話

私は岩手県生まれの宮城県育ちです。今でも、東北地方に住んでいます。

そんな私の悩みは、寒さに弱いこと。「末端冷え性」で、冬場に私の手を握った人は、皆驚きます。(この場合のシチュエーションとして多いのが、女同士の会話で、「私、冷え性なんだよね~」「私も~」となり、「どれどれ」と、お互いの手を握りあった時。自称・冷え性の人にまで驚かれる、私の凍てつく手よ…)

そんな自他共に認める冷え性の私は、北国の冬がとても苦手です。
内陸部特有の地面の底から冷えてくる寒さや、沿岸部の風の強さと冷たさ。
今は、東北の中では比較的、温暖なところで暮らしてるけど、寒いものは寒い。
もっと寒さの厳しいところの人には「これくらいで」と呆れられるかもしれないけど、寒いものは寒いんです。
だけど最近、冬のよさを感じるようになりました。

例えば冬のピリッと張りつめた寒さの中、早朝の窓から見える朝焼けの美しさや、夜は、空気が澄んでいて星がくっきりと見える。
時に肌が痛くなるような、突き刺さるような空気が作り出す風景に、心が洗われるような…うまく言えないですが…

「あの東北のピリッとした寒さがいいんだよね~」
それは昨年の冬に沖縄に行ったAさんの言葉です。私同様、長年東北に住んでいるAさんは、温暖な沖縄への移住を考えていたそうです。

ところが実際に行き、数日過ごしてみると「自分には、東北の寒い冬の方が合っている」と感じたといいます。

それを聞いた時、思わず共感してしまいました。

そうか、そこだ。あの肌に突き刺さるようなピリッとした寒さが好きになってきたんだと気がつきました。

とは言え、1月末の極寒や、2月の水を含んで重くなった雪かきを思うと憂鬱さもありますが…

冬を楽しめればいいなあーと思います。