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【エッセイ】寒がりな東北人の私。築40年の家でいつまでコタツを出さずにいられるか。

11月、東北・仙台で暮らしていると決まってかわされる会話がある。

「最近寒くなったよね~、ファンヒーター出しちゃったよ」「家なんてファンヒーターどころか、コタツ出したよ」

東北では温暖といわれる仙台でも、冬はコタツとファンヒーター・石油ストーブは必需品だ。新築の断熱性に優れた家やマンションはそうではないかもしれないが。

私は築40年近く(!)の集合住宅に住んでいる。建物が昭和時代のものなので、断熱性などは無く窓に断熱シートを貼り、エアコンをかけて寒さを凌いでいる。

もちろん、真冬になるとそれだけでは足りるわけもなく……。
例年、ファンヒーターとコタツは必須である。

しかし、このコタツが……私にとっては「沼」のようなもので。
万年、末端冷え性な体質で、性格が面倒くさがりな私。困ったことに一度コタツに入ると、何もする気がなくなってしまうのだ。コタツはエアコンやファンヒーターでは温められない足をじんわりと温めてくれる。
その温もりが眠気を誘う。

そして、コタツ布団を肩までかぶり、ゴロゴロし始める。当然のことながら、家のことをする気が失せてしまう。(仕事は平常運転です、念のため)

さらにコタツは、掃除をするときもひと手間かかる。コタツ布団を干し、テーブルを隣の部屋によけてから掃除機をかける。
大変面倒くさい。

もしコタツを使わなければ、掃除もラクだし、怠け癖もマシになるのではないだろうか。「今年の冬はコタツを使わずに過ごそう!」と思った。家人も暑がりなので、今のところはコタツを出そうとしない。それどころか掃除魔なので、衛生的にもコタツなしの方が良いようだ。

そんなことを思ったのが11月上旬。
本日11月24日現在、コタツはまだ出していない。

唯一エアコンがあるリビングに居座り、暖気をガンガン浴びる。台所ではファンヒーターをつける。

年中冷えている脚には「足の冷えない靴下」という分厚い保温性抜群の靴下を常に装着。

さらに「まるでコタツレッグウォーマー」という、これまた保温性に優れたレッグウォーマーを併用している。

同じく冷えやすい肩周り対策としては、UNIQLOのダウンベストを愛用。

今のところはコタツなしでも何とか凌いでいる。2021年は11月下旬にはコタツを出していた気がする。もしかしたら、今年はコタツを使う期間を短くできるのではないか……

冷え性東北人の(どうでもいい)挑戦は続く。

けど、古いお家は寒くて、コタツが恋しいのが本音だったりするんだよねぇ……。
そして、今月分の電気料金の請求が恐ろしい。