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【エッセイ】自分にないものへの憧れ

去年の11月あたりから、アクセサリー作家さんと、「オテアワセ」という名前でユニット活動をしている。

共通の「お題」に沿って、それぞれが作品を作り、一緒に展示する、という活動だ。私はエッセイを書いている。

今年4月には、新たにアクセサリー作家さんと(UVレジンなど)、詩人さんが加わり4人に増えた。実は、4月末締切のお題があるのだが、なかなか書けずにいて、noteに逃げている…(汗)

モノを作ること。私にはハードルが高い分野だ。Instagramなどで他のメンバーの作品を見ると、個性溢れるモノや詩を作っていて、羨ましくなる。

私は、子供の頃から手先を使うことや、表現することが苦手だ。家庭科の裁縫、技術の木工には、泣かされた。裁縫では、針に糸を通すところから苦戦していた。木工では、一枚の板を切り、CDが20枚くらい入る大きさのシンプルな棚を作る課題で、居残りしてようやく完成したものの、いざ机の上に置くと傾いた…少し笑えるようで苦い思い出も多い。

そんな感じなので、素敵なモノを作って人に喜んでもらっている人は尊敬の眼差しで見てしまう。自分の不器用さにコンプレックスもある。

だが、「オテアワセ」の活動を始め、少し考えが変わった。「がんばっても苦手なことは仕方ない。違いを楽しめばいいではないか」と。

2月に初めて展示をした。共通の「お題」を3つ設定。そこから想起したイメージがそれぞれ違っていだが、並べてみると不思議と一体化したのだ。「自分のできることに力を入れればいいや」と思ったのだ。

団体戦なので、それぞれの得意分野を寄せ集めて、作品作りをして発表する楽しみがある。モノ作りをする人たちと一緒に作業する日が来るとは、考えられなかったし光栄なこと。個性を楽しみながら活動していきたいなと思う。



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