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【読書感想文】野中モモの「ZINE」小さなわたしのメディアを作る

この本を読んだきっかけ

先日、アクセサリー作家の友人とお茶したときのこと。「アクセサリーと、文章で何か2人でコラボしてみたいね」という話になった。例えば展示のときに制作物を並べてみるなど、考えるとワクワクした。

私は、取材から執筆までは経験があるものの、自ら編集したことはない。これを機に、紙媒体を作ってみるのもおもしろそうだと思った。紙媒体でもZINE、フリーペーパー、リトルプレス、ミニコミ…種類はいろいろあるようだが、違いがよくわからない、どのようなものなんだろうと思った時に見つけたのが、今回紹介する本である。

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「ZINEって何?」な私にとって入門書的な存在

作者の野中モモ氏は、ライター・翻訳者(英日)だが、自主制作出版物のオンラインショップの店主でもある。作者とZINEの関わりの歴史、ZINE制作者へのインタビュー(ZINESTERと呼ばれるそうだ)、ZINEのイベントの紹介や取扱店スタッフの座談会が書かれていおり、「ZINE入門書」といった印象であった。

実際に発行されている6種類のZINE、それぞれ1ページずつ拡大されたものも掲載されていた。それを見ると「なんて自由なんだろう!」の一言に尽きる。テーマもZINEの数だけあり、文章は手書き、コラージュしたようなものもあるし、なんと渦巻き状に書かれたものも。自作の絵や写真もそれぞれの裁量で載せている。

そもそも自主制作なのだから、いろいろな形があるとは思っていたが、ここまでとは思わなかった。実物を手にとってみたい、全部読んでみたいと思える作品も多かった。

だが、絵や手作りが苦手な私、ZINESTERになるのにはハードル高そう…と思った時、彼らとのある意外な共通点を見つけた。


ZINESTERとの意外な共通点

驚いたのは、作者や、紹介されたZINE制作者の中に、「小学生の頃、新聞係で壁新聞を作るのが好きだった」という人がいたことだ。実は私も、子どもの頃、祖母の家に親戚が集まると家族新聞を作り壁に貼りだしたり、中学生の頃は広報委員で、学級新聞コンクールに向けて新聞を作ってたことがあった。

当時は何も考えず、夢中になって作ったものだったが、まずは「伝えたい、作りたい」という思いが大切なのかなと思った。

友人とのコラボは少し先になりそうだが、自分でも作ってみたいという気持ちになった。


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