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私にとってのスポーツの醍醐味とは?

最近、友人に質問された
「あなたにとってスポーツの醍醐味とは?」

私は中学生の頃から陸上競技を始め、
34歳まで22年間アスリートをやってきた。
人生の半分以上をスポーツに費やしてきた
私にとってのスポーツの醍醐味って何なんだろう?
やることが当たり前すぎて、考えたことがなかった。

そもそも”醍醐味”の意味とは?
仏語仏陀の、最上真実教え
物事本当おもしろさ。深い味わい。「読書の醍醐味を味わう」
(出典:デジタル大辞泉)

なるほど…
私にとって、スポーツの本当のおもしろさ、味わいとは?

いろんなことが思い浮かぶ。

・陸上を通して出会った仲間たち
・仲間と勝利を手にした瞬間
・しんどい練習を乗り越えた達成感
・応援してくれる人がいること
・目標達成に向けて試行錯誤すること
・スポーツが世界の共通言語となること

一番は自分を成長させてくれることかもしれない。

スポーツの目標に終わりはない。
自分の目標が達成できても、
すぐに次の更なる目標が出てくる。
常に上を目指し続ける精神。

スポーツは結果が明確であり、
自分のやったことは自分に返ってくるということ
ものすごく体感してきた。
だからこそ、自分が自分に矢印を向けることが
とても大切なのである。

目標を達成するために、今日自分ができることは何か?
それを問い続け、やるのである。

ここで面白いのが、
練習をやれば、やるほど、記録が伸びる
というわけではない。
練習にかけてきた時間が比例して
結果に出るわけじゃない。
自分が置かれている環境で、
今やるべきことは何か?
自分はできることは何か?
それを忠実にやり続けた人に成果が出る。

こんなことを書きながら、
私にとって、スポーツの本当のおもしろさ、味わいとは?
の回答がわかった。

身体の状態がベストで
技術も今までやってきた最高レベル
それら掛け合わせたものを試合で出せる精神力

いわゆる心技体がベストの状態でかけ合わされば
練習以上の成果が試合で出せる。

身体も技術も精神も揺れ動くものであり、
これを試合の日にピタッと合わせることは
至難の業である。
でもそれが出せた時の爽快感は最高だ。
そして、それを追究し続けることが
私にとってのスポーツの醍醐味である。

アスリートにとって練習の成果を出すだけが試合ではない。
本番に向けての
身体のコンディショニング
メンタルのコンディショニング
技術レベル
全力を出すこと
食事
休養
さまざまな要素がかみ合って、
初めていつも以上の力が出る。

料理のレシピのように、〇〇を何gという
固定化されたものはない。
身体も技術も心も一刻一刻と変化している。
それぞれをうまいこと取り扱い、
本番で全てをMAXにして出すというチャレンジが
おもしろいのである。

今第一線を離れると、めちゃくちゃ難しいけど、
おもろいゲームやな。と思うけど、
現役の間は結果を出すことに必死で
ゲームだなんてことを思えなかったな。

今も現役で頑張っているアスリートには
心技体の複合的なものが
絡まり合っていることを認識して
結果を出すために
いろんな実験をしていく必要があることを
知ってほしい。

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