心のバロメーターたまねぎドレッシング
お野菜が好きだ。
みずみずしくて、生命を感じる。
いろんな歯ざわりがあって、楽しい。
見た目もさまざまでかわいい。
だからか、元気がない時は野菜が食べたくなくなる。
しゃきしゃきで、健康の代名詞みたいなサラダが嫌になる。
もうずっとポテトチップスの袋を抱えて、ビールを飲んでたっていいじゃないかみたいな気持ちになる。
それはきっと、やさぐれた気持ちが「健康」だとか「栄養」だとか、考えたくなくて選びたくなくなるからだと思う。
反対に元気がみなぎっているときは、お野菜もお肉もモリモリ食べたくて仕方がない。
いっぱい食べて、飲んで、消費する。
食べることは生きることだから、活力のある時は食べるのも楽しい。
その真ん中くらいの時は、おだやかだ。
特に不摂生をするでもなく、貧よくになるでもなく、いつものご飯をじんわり食べている。
ちょっとパサついた、飲み物がないと食べられないようなクッキーを子供みたいにもぐもぐすると、不思議と落ち着く。
お肉も野菜も体を作ったり、整えたりするものだけれど、主食のごはんやパンなんかの小麦製品は体を動かすエネルギーだ。
心が上を向いていようと、下を向いていようと、必要なもの。
だから、食べるとホッとするのだ。
うちでは変わったサラダは登場しない。
いつものスーパーで買える、普通の野菜で作る。
キャベツならば千切りに。
レタスならば手でちぎって。
ブロッコリーは洗って茹でる。
水菜はザクザク切って。
そんな具合。
あとは家族それぞれが好きなように食べている。
マヨネーズが嫌いな次男は、野菜をそのままむしゃむしゃ食べる。
夫は好きなごまドレッシングをたらり。
長男と私はたまねぎのドレッシングをかける。
このたまねぎドレッシングは、なんやかんやを経てわが家の定番になっているドレッシング。
すりおろした玉ねぎと油、酢、塩、こしょう、からし、砂糖を混ぜるだけというシンプルなものです。
作りたては玉ねぎの辛さが残っていて、2~3日するとまろやかになって野菜が美味しく食べられるのです。
このドレッシングがあると、長男が野菜サラダをいっぱい食べてくれるので嬉しい。
…なんだけど、玉ねぎをすりおろすという工程がちょっぴり面倒くさい。
切るとおろす、だったら私はおろすのが苦手だ。
たぶん逆の人もいるだろう。
おろすのは玉ねぎ1/4ほど。
あっという間におろせる。だけど、面倒くさいと思ってしまう。
そんな時、私はちょっと疲れているんだなと思う。
料理って簡単なことの組み合わせ。
ちょっと皮むいたり。
ちょっと塩してなじませたり。
ちょっとお湯を沸かして茹でたり。
ひとつひとつは簡単なのに、はーなんだか気がのらない…そんな風に思ってしまう日がある。
料理は面倒くさくて、ちょっと手間で、効率が悪いこともある。
それを楽しくできるときは、自分の状態がいいからだ。
気がのらない時は素直に認めて、ドレッシングを作るなんて大変なことはやめてしまう。
たまねぎドレッシングを作るのがルンルンで出来るときは、私は調子がいい。
野菜もモリモリ食べて、家族も喜んでくれて嬉しいし、楽しいことを思いついちゃったりなんかして。
そうするとさらに楽しくなってくる。
もりもりお肉も野菜も食べる。
そんないいループに入れる気もする。
いつもそんな風にいたいけれど、そんな風にはなれない私。
でも、不思議と作りたいって時がくる。
小さな声だけど、「作ってみるか」って自分の中から声がする。
それを逃さずキャッチしよう。
めんどくさいは本音じゃない。
作れると、やったな!自分!と思うのでした。
玉ねぎドレッシング
(作りやすい量)
玉ねぎ 1/4個
酢 大さじ3
塩 小さじ1
砂糖 小さじ1
からし ちょっぴり(納豆に付属しているものぐらい)
こしょう 少々
サラダ油 1/2カップ
●冷蔵庫で2週間保存可能
①玉ねぎの皮をとり、おろし金ですりおろす。
②残りの材料と共にすべて瓶に入れてふる。
●すりおろすのが大変だと思う方、フードプロセッサーをお持ちの方は、材料すべてをフードプロセッサーに入れてガーっとして作れます。
ガーっと回して、玉ねぎのかたまりがなくなれば出来上がりです。
わが家では広口の瓶にいれて保存しています。
保存していると油が分離してくるので、食べる前に混ぜるか、もう一度瓶をふります。
口が細くなっている瓶に入れると、子どもたちが使う時にたれてしまうので、広口の瓶からスプーンですくうようにすると使いやすいからです。
お料理メモ
知らなくてもいいけれど、ちょっと役に立つことをご紹介。
●作りたては玉ねぎの辛みがでていますが、2、3日経つとまろやかになってきます。
辛いの酸っぱいのが苦手な方は、お砂糖を増やしても。
●玉ねぎの量はお好みで増減できます。
今の時期は新玉ねぎで作ると美味しいです。1/2個分くらい入れても甘くて美味しいです。
●使う油はお好みのもので。
わが家では太白ごま油です。くせがないので、なんにでも使えて便利な油だと思います。
油の話しは奥が深いですが、生食する油は手に入りやすくて、美味しいと思えるお気に入りのものをひとつ見つけておくと便利だと思います。
●酢は米酢を使っています。
使い分けられる方は色々な酢で作るのも楽しいと思います。
米酢はいちばんスタンダードで手に入りやすく、どの料理にも合わせやすいです。すし酢を作ったりするのにも使えるので、1本選ぶなら米酢が便利だと思います。
●シンプルなドレッシングなので、他のサラダの下味にもぴったりです。
茹でたマカロニにかけてから、マヨネーズを加えてマカロニサラダに。
つぶしたじゃがいもにかけてから、マヨネーズを加えてポテトサラダに。
たまねぎのうま味が加わってマヨネーズだけよりもおいしくなります。
●自家製○○を作る時は、保存容器を煮沸するといいと聞きますよね。
長期間保存するなら煮沸した方がいいとは思いますが、短い期間ならば瓶に熱湯をかけたり、アルコールスプレーをシュッとするだけで十分だと思います。
うちで使っているものはこちらです。
最近はよくネットでも見かけますが、もともと多くの飲食店で使われています。
このパストリーゼは食品にかけても大丈夫で、お弁当の仕上げにシュッと使える優れもの。
いまはお家のご飯でも気をつけられている方が多いと思いますが、あんまり神経質にならなくてもいいのではと思います。
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