占いを学ぶ師匠、どういう観点で決める?[Part 1]
占い師になるためには、「占術」をマスターする必要があります。
…って「占術」なんて言うとドン引きされるでしょうか。要は、何を使って占いをするか、その「何を」にあたる道具のことですね。
例えば私の場合は、西洋占星術とタロット、ルノルマンカード、たまにオラクルカードを使う、という感じなので、メインの占術は西洋占星術です。
タロットなどのカード系のものは、その時のカードの出方など偶然性を元に占う卜術と呼ばれるのですが、これは独学でマスターする人も結構多いです。私もカードに関しては、本を片手にほぼ独学だったと言えます。
でも、西洋占星術だけは、まず独学は無理でした。独学を目指して、何度挫折したことが…。
西洋占星術だけではなく、四柱推命や九星気学、紫微斗数など、生年月日を用いて占うものを「命術」と言いますが、この命術ばかりは、独学は目指さない方が絶対いいのです。なぜかというと、情報量が多すぎて、マスターするまでに時間がかかりすぎるから。そもそも占いの世界は一生かかってもマスターできないようなものなのに、それに加えて独学なんて、大海原に浮き輪で泳ぎに出るようなものです…。
というわけで、超人的な天才か、学者肌で研究としての占いを一人で味わいたい人以外は、命術のマスターには先生につくのがマストといえます。だからといって、もちろん誰でもいい、ということではありません。先生選び、とっても重要です。何事も相性ですからね。
ということで、どうやったら相性のいい先生を見つけられるか、私の例をもとに具体的にお伝えしていこうと思います。
グループか個人か
まず、グループ講座の先生と、個人レッスンの先生、どちらを選ぶべきか、ということからお伝えします。結論から言えば、最速で占い師を目指すなら、マンツーマン一択です。その理由をグループ講座と個人講座それぞれの特徴をみながらお伝えしていきます。
グループ講座(講義)
私はン10年前に、それはそれは高名な先生による西洋占星術のグループ講座を手当たり次第受けていたことがありました。確かに知識は豊富だし、話も面白いし、学び自体は楽しい。ですが…身についている感覚が、全くない!!
それもそのはず。先生は何十人も相手に喋っているわけですから、いちいち一人一人にカスタマイズなんかしてられませんよね。あくまでも一般的な知識としての学びにしかなりません。というか、人数が多いと、グループ講座というより、もはや講義と化しますよね…。
そうなると自然と、すべての学びは「暗記すべき情報」になってしまいます。楽しむための学びだったハズが、試験のための勉強をしているような感覚になっていき、だんだん苦痛になっていくのです。しかも、命術という命術はどれも、とにかく情報量が多い!結局いつまで経っても、星から自己理解や他者理解を深めることができないまま、何年も経ってしまうか、専門書の最初の章の内容だけは詳しくて、それ以外はちっとも頭に入っていない…ということになるわけです。
最悪のパターンは、全てが嫌になって学び自体を辞めてしまうこと。「あ〜、難しかった〜」という苦い思い出だけを残して…(私にも経験ありです)。
個人講座
個人講座の最大のメリット、それは、あなた自身をネタにして命術を学べるという点。命術というものは、生年月日などの不変な情報をもとに占うもの。ということは、真っ先にネタになるのは自分自身。それが可能になるのは、個人講座以外にはありません。
自分自身をネタに学べるというのは何よりも重視すべき点です。なぜなら、学びを通して自分自身を知り、他者とのかかわり方を知り、さらには、いまの自分が人生のどんなプロセスにいるのかを発見することができるから。学びながら人生の糧を得て、しかもカタルシスすら起こるという、非常にダイナミックな変化を体感できるのが、自分自身をネタにした学びです。数か月間、自分自身に真剣に向き合うというのは、学びを超えた価値があるのです。
個人レッスンは確かに値は張ります。でも、同じ金額で①有名な先生の講義 ②無名でも完全マンツーマン であれば、初心者さんなら絶対に②の方がいいのです。
だって、①の有名な先生の講義は、基礎を叩き込んでから受ける方が、吸収率も絶対いいですもん。
有名な先生だけに、プロの占い師が普通に受けにきている講義ですよ?そんな中で肩身の狭い思いで聞くのもモチベーションが下がりますし、質問なんてなかなかできませんしね…。
ということで、今回は、人数の観点から述べてみました。でも、師匠選びはそれだけでは語り尽くせません…!
書き出すと止まらなくなる星をもつ私…。ダラダラと長くなりそうなので、続きは [Part2] に切り分けて書いていきたいと思います。