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「未来のためにできること」

 私にできることは、一言でいえば、「賢人達の知恵の伝承」だと考えている。
もちろん、何か新しいことを発見したり、見出したりすること、さらにいえば目先のSDGDsなど、大手の広告で取り上げられたことにだけ注目するのも悪いことではないし、大切なことだと思うし、否定はしない。しかし、現実的に私個人が、できることといえば、自分の知見を次の世代に伝えることだと思うのだ。
 かといって、私自身がそれなりに物知りというわけでもないが、それなりに生きてきて、その中で経験したことや培ったことなどを、教え伝えることはできる。
 僅かばかりではあるが、その中には「賢人達の知恵」と呼ばれるものがあるはずである。

 私は、日ごろ中学受験生に国語を指導しているのだが、その中では子どもたちから流行りことばなどを逆に教えてもらったりもする。しかし、そもそものことばの意味を理解した上で、それを遊びで流行らせていることと、ことばの意味を理解せずに、みんなが使っているから、仲間外れにならないために使うのではその意味合いが違ってくると思う。

ことば

 本来のことばの意味を理解し、それを崩していく、遊び心でダジャレをいうということこそが、日本語をすたらせることなく、まさに伝承していくことにつながると考えている。
 
 当然、私自身もこれからもことばを研いていく必要はある。それがあるから確実な伝承となるとも思うのだ。

 どうも世間は、目先の宣伝広告に乗り遅れないようにという風潮がいつのころからか当たり前になっているようなところも危惧している要因でもある。

 確かに、目先のことは、すぐできる事が多い。しかし、その元は何か、源は何かを考える事も大切で、その上で、各自が選択して、自分にできることを考えて行動することこそが、未来のためにできる事ではないかと考えている。


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