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暗算よりも速く解くには

数学の学習では先ず初めに、筆算で問題の解法を学習します。その問題と解法を理解するためです。

次に、その解法が自分に定着したら筆算で解かないで、或いは筆算で解くのを遅く感じて、暗算で解きます。

試験の時は、その問題の解き方を一瞬で判断できないと問題を確実に解くことはできないので、暗算の訓練は欠かせません。(具体的な訓練については、別の記事『暗算で解く大学入試数学問題集』を参照してください。)

でも暗算よりも速く解く方法があります。勘です。

例えば高校生対象の塾を開いていた時に、生徒さん達から挑戦を受けたことがあります。

私が初めて見る問題で、生徒さん達と同時に解き始めて、解ける時間を競おうというものです。

その問題はセンター試験の模試の問題で、制限時間が60分でした。

13人の生徒さん達と一緒に私もいっせいに解き始めました。

生徒さん達の中で1番速く解いた人は21分でした。その生徒さんは現役で東京大学理科一類に合格しました。

私はどれくらいかかったと思いますか?

45秒です。45秒では筆算はもちろんですが、暗算をする時間もありません。

ほとんど、勘で解きました。

間違いは無かったかというと、1箇所だけ間違っていました。というのは、あまり速く解くと生徒さん達に悪いと思ったことと、間違いがあるかもしれないと思いましたので、別解に45秒かけました。その別解の時に間違いに気がつきました。

残念ですが、暗算は何とか説明できますが、勘は説明ができません。それに勘で解けるようになるには、多くの時間と努力が必要ですのでお勧めはしません。

大切なことは、暗算も勘も訓練をすれば、できるようになることです。

解くための技術を知り、適切な訓練を積み重ねれば、誰でも身に付けられるものです。

具体的な技術や訓練の方法については、別の記事『つぶやき』、『数学教室』に書くつもりです。興味のある方はご覧になってください。


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