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菊理媛命をたずねて~京都市中京区白山神社

今、もっとも気になる神様の菊理媛さまを訪ねるシリーズ!

前回の「六甲山神社」につづき、今回訪れたのは、
京都市中京区の白山神社

京都市営地下鉄東西線「京都市役所駅」から、地下街経由で歩くこと約10分。

よそ見をしていれば通り過ぎてしまいそうな場所にたたずむ、こじんまりとした神社。



手水舎。素朴でどこか懐かしさを感じる造り。


拝殿。


白山神社(京都市中京区上白山町243
御祭神:菊理媛命、伊邪那岐命、伊邪那美命
白山系の神社も色々あって、こちらで祀られているのは、縁結びならびに歯痛の神さま。赤ちゃんのお食い初めの際に、神社で授与される”長寿箸”に塩を付けて口に含ませると”無病息災”のご利益があるとか。


あたたかみを感じる提灯の明かり♪

末社として、<天満宮・白菊大神・猿田彦大神>が祀られている。
天満宮や猿田彦大神は聞いたことがあるけど、白菊大神は初耳。
農耕神・穀物の神さまだとか。


こちらの神社のご由緒がちょっと変わっている。

平安時代末期の治承元年(1177)に、加賀(石川)白山の僧たちは願いを伝える為に三基の神輿を担ぎ都を訪れたが、願いは聞き入れられず、僧たちは神輿を放置して白山へ帰りました。僧たちが放置した神輿の一基を祀ったのが始まりです。

出展元:京都ご利益.com


遠路はるばる訴えに来たのに全く相手にされず、神輿をこのままそこら辺に放置するわけにもいかないので社を作ったのが、こちらの神社の始まり。

うむ、なかなか人生うまく行かないよね・・・と、一見すると嘆きたくなるようなお話だけど、"加賀から京都まで神輿を担いだ"(しかも三基も!)という事実は伝説となり後世に語り継がれるのだから、誇らしいことなのかもしれない。


あとがき。

今回いただいた御朱印は2種類。


右が通常版(直書き)。左が季節限定の桜柄バージョン(書置き)。

季節限定の御朱印は、確か全部で3種類あり、一番かわいく思えた桜柄のものをチョイス。
5月頃からは、緑のもみじ柄の御朱印がいただけるとか。


こちらの神社は、ビルやマンションに囲まれているのに、不思議と落ち着ける雰囲気がある。


境内には昔ながらの腰掛けも置かれていて、座って空を眺めると、すーっと一筋の飛行機雲が。なんだか幸先がいい。

参拝客も少なく、ついつい長居したくなるような居心地の良さが感じられた神社だった。



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