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菊理媛命をたずねて

菊理媛命(くくりひめのみこと)といえば、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)夫婦が仲たがいした際に仲を取り持ったとされることから、<縁結びの神様>として知られている。

縁結びの神様だからというわけではなく(いや、ご縁もほしいけど!)、ある人の話がきっかけで菊理媛さまに興味を抱くようになり、祀られている神社を探すと兵庫県の<六甲山神社>が目に止まり、そちらに向かうことにした。



歴史のあるお茶屋さん。

移動は車で。普段から走り慣れている新名神高速道路を使い、神社がある六甲山山頂付近へと向かった。

境内に駐車場はあるものの、幅の狭い急勾配な道の先にあって停めづらいため、近くの「一軒茶屋」というお店に停めさせてもらった。


一軒茶屋の創業は古く、江戸時代末頃。


温かいあまざけ。ほっこりするお味。

登山客にも人気のお茶屋さん。
駐車場はそれほど広くなく停められる台数も限られるので、行楽シーズンは避けた方が良さそう。

神社参拝の帰りに、こちらで甘酒を一杯いただいた。


菊理媛はいずこへ。

茶屋から歩くこと約10分。六甲山神社の鳥居が見えてきた。


「石宝殿 白山の宮」と記された一の鳥居。

”白山信仰”の神社で、白山の宮とも呼ばれている。

石川、福井、岐阜の3県にまたがってそびえる白山。この白山に関連した山岳信仰のことを白山信仰といい、仏教色が強いことが特徴です。

出展:折橋商店ホームページ


手作り感のある二の鳥居。


「山之地大神」と「蛤稲荷」。

二の鳥居をくぐると、参道の左手に山之地大神と蛤稲荷のお社が。
どうして"しじみ"でも"アサリ"でもなく"蛤"なんだー!?
どういった神様なのかは不明。


白山姫観音さま。

菊理媛さまの別名が「白山比咩(しらやまひめ)」なので、こちらも菊理媛さまに関連のある観音さまだと思い、一応ご挨拶を。

手を合わせた瞬間、エネルギーがトクトク伝わってきた。

宮司さんは、こちらの観音さまを”十一面観音”とおっしゃってたかな。


ずらりと並ぶご祭神の一覧。神様、多いなー。


三の鳥居。


大きな杉が2本並ぶこちらは「家族杉」との表記が。この裏に拝殿がある。


社伝によると、創立年代は不明とのこと。


こちらが拝殿。ご祭神は「六甲大権現」さま。


拝殿の裏に階段があり、上がった所に石の祠が。残念ながら、階段は立入禁止だった。

雨乞いのために、六甲山南麓の越木岩神社の氏子さんたちにより設置された石の祠。昔から六甲山周辺は雨が少なかったとのこと。


ところで、お気づきだろうか?

菊理媛さまはいずこへ。


なんとまあ!普段は社務所の中にいらっしゃるんだって!(宮司さん談。)

ここまで来てお目にかかれないとは... 仕方なく社務所の外から、エアー参拝。

年に一回、神社でお祭りがあり、その時にお目見えするとか。
(確か2024年は9月9日だったはず。)


拝殿の正面の階段を下ったところに”お不動さま”がいらっしゃると宮司さんはおっしゃってたけど、ちょうど同行者がお腹痛い…と言い出すので、それは大変!ってことでこの日は早めに切り上げることに。


あとがき。

もちろん、御朱印もいただいた。(書置きのみ)

御朱印は2種類あり、いただいたのは龍バージョンの方。

今回、菊理媛さまにご挨拶はできなかったけど、気さくな宮司さんにいろいろお話を聞くことができて、とても勉強になった。

山の中にあり、あまり名の知られていない神社で訪れる人も多くはなく、ゆっくりと参拝できる。
容易にはたどり着けない場所だけど、その分たどり着けた時の喜びはひとしお。

何より景色がいいし、空気もおいしい!

心身ともに浄化されるような神社だった。

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