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アートとクリエイティブの間で

アートって、いわゆる「 感情の結晶 」 、みたいに感じている。

そこには何の忖度もなくて、
作者の 「 剥き出しの感性 」からのみ生まれてくる。
天与の感性の上に築かれた、様々な体験を通して生まれる感情の集大成。
だから、アートに正解はなく、失敗もない。

それに対し、
クリエイティブって、アートとはちょっと違う 風に感じている。

クリエイティブには型があって、お手本があって、セオリーがある。
必ずしもアーティスティックな感性を必要とせず、後天的に習得することができる。
だから、クリエイティブ が網羅する範疇は広い。

おのれの感性のみに忠実に従って表現する人を、アーティスト、と呼び、
型・手本・セオリーに真摯に向き合い表現する人を、クリエイターと呼ぶ。

…なんだか、急にそんなことが頭に浮かんできた。

だからと言って、
アートとクリエイティブが対極にある、相容れないものだとも思わない。

アーティストにクリエイター気質がなければ、アウトプット(表現の具現化)はできない し、
クリエイティブにもアーティスティックな感性は必要だ。

つまり、秀逸な表現者ほど、
アーティスティックな感性とクリエイティブなセオリーの間を行ったり来たりしている。

この感性とセオリーの間の空間旅行が、多くの表現者を虜にしている。

そう言っても過言ではないかもしれない。

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