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【GoogleMap離島巡回の旅】#11 佐賀編 加唐島(かからしま)

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船に揺られながら、小川島より約六里余りの道を経て、呼子の港に戻り申す。

その後、わずか百間ばかりの道を歩み、再び小川島行きの船乗り場に至る。その船にて、七里四町ほどの道を進み、加唐島へと渡り候。

この地は、風光明媚にして静謐な島なり、古き時代の風情も残り、旅人の心を慰むるに足る場所にて候。





■ 加唐島(かからしま)について



加唐島(かからしま)と申すは、肥前国唐津の沖合に浮かぶ小さな島にてござりまする。

この島、「日本書紀」にも「各羅島」として記されし古き名所にて、かの神功皇后が新羅征討の折り、オビヤ浦にて御懐妊を祝い、着帯の儀を執り行いしと伝わり、誠に由緒正しき地なれば、今に至るも人々の語り草となりて候。

さらには、百済の二十五代の王、武寧王(ぶねいおう)の生誕の地とされしも、この島の誉れにてござりまする。

そもそも、百済王の側室がこの島にて御子を産み、その御子が後に百済の大王となられしと、古よりの言い伝えが残り、韓国公州にて発見された墓誌石と相応ずることから、まこと確かなるものとされており候。

この因みにより、毎年六月には、韓国の御方々をお招き申して、武寧王生誕祭を執り行い、日韓の懇親を深める儀が整えられており申す。

また、この島は椿の花が四方に咲き誇り、その椿油はまことに上質にて、化粧に用いられ、また料理の調味にも欠かせぬものとされており候。

加えて、この島には犬の姿一つも見えず至る所に猫が棲みつき、港にては訪れし者を出迎える様子、誠に風情豊かなる光景にてござりまする。


加唐島は、世の喧騒を離れし静けさの中に、古の歴史と自然の美しさを秘め、訪れる者の心を和らげ、まこと安らぎを与える地にござります。

いざ、加唐島にて心を癒されては如何にござりましょうや。



■ 島の見所


名所壱 八坂神社(やさかじんじゃ)


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加唐島にては、法度や条例で犬を飼うことが明文で禁じられておるわけではなきけれども、島内に於いて犬を飼わぬことがいわば暗黙の習わしとなりておる由。

これには、島に鎮座する八坂神社に由来する伝説が深く関わりておる様子にて、いくつかの説が伝わっておる。


曰く、「供え物を犬が食べたり」「馬に乗りし神主の脚を犬がかみたり」「犬が神主におしっこをかけたり」「犬が神殿の柱をかじったり」とのこと。

どの説が真実に近きか、定かなることは知られておらぬが、いずれも神社に対する畏敬の念から生まれた習わしとされ、今日も島の者らはそれに従いしと聞く。


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名所弐 百済武寧王生誕地(くだらぶねいおうせいたんち)


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平成十八年(西暦二〇〇六年)、日韓の友好を象徴し、加唐島の高台に「百済武寧王生誕地」の碑が建立され申した。此の碑は、百済の古都・益山(イクサン)より取り寄せた神影石を用い、武寧王の生誕の地を顕彰するものにございます。


六月丙戌朔。孕婦果如加須利君言。於筑紫各羅嶋産兒。仍名此兒曰嶋君。於是軍君即以一船送嶋君於國。是爲武寧王。百濟人呼此嶋曰主嶋也。

日本書紀/卷第十四/雄略天皇5年条 


毎年六月の初めの土曜日には、盛大に「武寧王生誕祭」が催され、韓国公州市より数十名の参拝者が集まり、武寧王の偉業を偲びてその生誕を祝う儀式が執り行われております。

また、昭和四十六年(西暦一九七一年)七月五日には、韓国公州市の宋山里六号墳にて工事中に幸いにも偶然発見された武寧王の墓より、「買地券」と呼ばれる記録が出土いたしました。

これにより、武寧王の没日が『日本書紀』に記されし日付と一致することが確認され、加唐島やオビヤ浦が武寧王の生誕地である可能性が一層高まった次第にございます。


百済武寧王生誕地の碑は、日韓の友好と歴史的な結びつきを象徴する貴重な遺産でございます。ご参拝の際には、武寧王の偉業とその歴史的背景に心を馳せていただけますよう、お願い申し上げます。

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名所参 オビヤ浦(おびやうら)



佐賀の国、唐津の加唐島にありけるオビヤ浦とは、古の風情を色濃く残す名所なり。

かの古代朝鮮、百済を治めし武寧王の生誕の地と伝えられ、歴史の息吹を今に伝える。


海岸には玉砂利が敷き詰められ、波が打ち寄せれば「コッポコッポ」と清らかな響きが辺りに満ちる。

訪れる者は、青きシーグラスや貝殻を拾い、加唐島の思い出を胸に刻むなり。

さながら戦場から帰還した武士が、静けさの中で心を休めるが如し。

また、オビヤ浦には「百済武寧王生誕地」の碑が建立され、毎年六月初めの土曜には「武寧王生誕祭」が盛大に催される。

この祭には、朝鮮より数多の参拝者が訪れ、武寧王の偉業をしのび、生誕を祝う。

その様は、さながら戦国の合戦のごとく賑やかなり。

昔は地元の民が木製の碑を建てておったが、年月を経るにつれて老朽化し、ついには新しい石碑が建立された。



オビヤ浦は、古の武士の心を宿し、自然の美と歴史の深みが見事に調和した、風格ある地なり。

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名所四 櫓木観音(ろうぎかんのん)



加唐島(かからしま)の東側、白き断崖絶壁の手前にひっそりと佇む「ろうぎ観音(櫓木観音)」は、自然の力にて造られし見事な美の造形にございます。

此の観音さまは、海に向かって凛と立ち、まるで漁や航海の安全を祈るかの如く、その姿を海に向けておられます。


その形状は、自然の力により刻まれしもので、長きにわたり海の守り神として崇められてきました。

断崖絶壁の前に立つこの観音さまの姿は、まさに風景の中に溶け込みながらも、見る者に深い感銘を与えます。

海の荒波を見守り、航海する者たちに安寧をもたらすその姿は、まるで古の戦士が守りし領土の如し。

加唐島に渡る機会があれば、ぜひともこの「ろうぎ観音」を拝し、その荘厳なる姿と心静まる風景を堪能して頂きたく存じます。

此の地に立つことで、自然と歴史の調和を深く感じることができることでしょう。

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名所五 カリオ岬(かりおみさき)



佐賀県唐津市の加唐島(かからしま)に位置するカリオ岬は、自然の美しさと静けさが魅力の絶景スポットでござる。

佐賀県の最北端に位置し、崖下に細長く突き出た瀬が特徴的で、釣りの名所としても知られておる。

特に夕陽が美しく、訪れる人々に感動を与えるでござる。


カリオ岬からは、壱岐の島々を望むことができ、その景色は絶景でござる。

岬の突端まで行くと、広がる海と空の美しさに心を奪われることであろう。

岬周辺は自然が豊かで、散策やハイキングにも適しておる。

風が強い日には注意が必要でござるが、そのスケール感は一見の価値があるでござる。


カリオ岬は、自然の美しさと静けさを楽しむのに最適な場所でござる。訪れる際には、ぜひその景色と雰囲気を堪能してくだされ。

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■茶屋・料理屋・宿屋


名所六 Selfish 加唐島Café


Selfish 加唐島Caféは、佐賀県唐津市の加唐島に位置する魅力的なカフェでござる。

このカフェは、古民家を改装しており、訪れる者に温かみと懐かしさを感じさせるでござる。

◇ 特徴

Selfish 加唐島Caféは、地元の食材をふんだんに使用した料理が特徴でござる。特に、島椿ピザフィッシュアンドチップス野菜モリモリ冷製パスタなどが人気でござる。これらの料理は、島の新鮮な野菜や魚を使っており、自然の味を堪能できるでござる。

◇ 営業時間と予約

このカフェは、毎週金・土・日・祝日に営業しており、午前9時から午後4時30分まで開いておる。1日限定20組の完全予約制でござるので、訪れる際には事前に予約をする必要があるでござる3。

◇ 雰囲気

カフェの雰囲気は非常に落ち着いており、オープンテラスからは美しい海の景色を楽しむことができるでござる。また、カフェの周りには人懐っこい猫たちがいて、訪れる者を癒してくれるでござる1。

Selfish 加唐島Caféは、自然の美しさと地元の味を楽しむのに最適な場所でござる。訪れる際には、ぜひその雰囲気と料理を堪能してくだされ。



■ 特産品


特産品壱 椿(つばき)


加唐島(かとうじま)、福岡県唐津市の海中にひっそりと浮かぶこの島、古の書に「椿の島」と謳(よ)ばれし地なり。島内には、風雅なるヤブ椿が多数自生し、春の時節には花の美しさ、まことに見事にして、自然の景観をいっそう引き立てたり。

加唐島の地にては、島民の手による椿油が名高く、その製品は質の高さにおいて称賛される。椿油は、風流なる美容や健康のために用いられ、よく愛されし品なり。自然の恵みと、職人の技により生み出される椿油は、来訪者に深い感動と癒しをもたらすこと、疑いなし。



次の目的地

次回 #12 松島(まつしま) を巡り候。楽しみにしておるがよい。

付録:大日本沿海輿地全図(離島巡回の旅)

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