月報Okishima Life 2024.7 漁獲量(収入)が安定することの大事さ
引き続き幸運に恵まれた7月
7月に入ってからも、出漁を断念するような梅雨明け前の雷ラッシュや強風に遭うことなく、休漁知らずでスジエビを獲り続けることができ、先月よりさらに幸運に恵まれていた。
前から感じていたが、上手くいく時は驚くほど続くし、上手くいかない時はずっと上手くいかない。漁師はおもしろい。
水草地獄から脱出
日に日に水草は伸び、スジエビはもちろん、タツベに一緒に入ってくる小魚の種類が増えたり、浅場で泳いでるのが見えたり。魚の楽園感が今年も垣間見えて嬉しい。
その反面、水草が伸びれば伸びるほど、スクリューにゴテゴテに巻いたり、テンポよくタツベが上がってこなくなったりで、これまでスムーズにいっていたのも苦戦の日々。
スジエビが間違いなく密集しているのは分かっているものの、梅雨が明けて酷暑の中、手間と時間をかけ続けててはこちらがもたないので、少し深いところに持ち出した。
獲れは減ったが、継続出来ることが大事。
気づいた頃には暗闇出漁がマストになっていた
以前から早起きは苦手ではないが、さすがに毎日3時起きだったりは早すぎて勝負時期だけに自主制限をかけていた。
だがその勝負時期の沖曳き終盤戦から早起きが癖になっていたおかげで、知らず知らずのうちに朝3時頃の暗闇出漁が当然の如く出来るようになっていた。早ければ早いほど余裕持ってタツベを上げられるし、多めにやることが出来、沖曳きだと網数が多く曳ける。これは良い癖がついたもんだ。
休みの日でも夜20時には眠くなり、夜更かしせず寝て、4時には目が覚めてしまうが…。まぁこれはこれで非常に健康的で良い笑
一気に獲れが減少
深場に持ち出したのも束の間、獲れるスジエビがかなり細かくなったと思えば、日に日に獲れが悪くなっていった。状況が一変し始めた様子。
とはいえ、今の場所に2カ月ほど滞在出来たわけで、感謝しかない。
様子を見て、場所移動も検討していこう。今シーズンのタツベもいよいよ終盤戦に突入か。
飛び込んで、ビール飲んで、会食して
毎年遊びに来てくれる友達と今年も桟橋から飛び込み。30歳越えてから急に人目があるところで一人で泳ぐのは恥ずかしくなってきたので、とても嬉しい。
飛び込んで、ビール飲んで、会食して。夏はこれで大コー!!
漁獲量(収入)が安定することの大事さ
7月後半のある日。暗い時間から風がしてる中、しぶとくタツベを上げていたが、白波を立て始めてこれ以上時間かけてまで粘るのもよくないと判断し、潔く帰港した。
この時の潔さがあったのは、7月の漁獲量(収入)が安定していたから。でなければ、『出漁して遠くまで足を運んだからには、あと1セットでも上げなければ』と考えてしまって、つい無理をしてしまった可能性も。
漁獲量(収入)さえ安定すれば、心に余裕が持て、より安心安全な操業が出来る。
この余裕さえあれば、自信を持って漁師をやりたい人に心からおすすめできそうだ。
今回はここまで
タツベの醍醐味を実感できた7月。仕事としての魅力は感じ取れたものの、プライベートを度返しでやっていたので、その辺りのバランスもとれて初めて魅力的な仕事になるだろうと改めて感じた。なので、この辺りが来年度の課題としてやっていきたい。
今以上に効率よく仕事をこなして、プライベートも充実できるか。
そして、ここから終盤戦。酷暑の中の無理は禁物なので、少しペース落としていきます。
では!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?