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月報Okishima Life 2022.9 独立までの導線がやっと繋がった

琵琶湖の楽しみ方は無限大

琵琶湖は沖島に来る以前から好きで、湖畔でBBQしたり、ハンモックに揺られたり、泳いだり、、、。その楽しみ方は尽きず、ついつい足を運んでしまいます。
より琵琶湖と近くなった今は尚幅が広がり、レイクグラスを拾ったり、テントサウナをしたり、時には上流の川が気になって覗きに行ってみたり。

琵琶湖と近くなればなるほど、魅力に惹きこまれる。
まもなく、行楽シーズン。ぜひみなさんも一度、惹きこまれてみては!

テントサウナ
ヨシ原を彷彿させるようなレイクグラス
上流

漁具が着々と揃い始めた

研修期間中に自分自身の船でも漁の一連を取得しないといけない中、周りの方々にお世話になり、急ピッチで漁具を揃え始めています。今揃い始めている漁具はほとんど先輩漁師さんたちに譲って頂いたモノ。すでにしっかりと仕立てられているのがほとんどなので、手間もかからずとても助かっています。
それとは裏腹に琵琶湖の水産業が減退する中、これから漁具を仕立ててくれる人がいなくなる可能性があったり、面倒を見てくれる人がいなくなるのが現実。なので、できる限り自分で出来るようにしておかないといけないので、頂いた網や綱を広げ、自分仕様に最終調整しつつ、構造などを理解するようにしています。
とは言いつつも、中々理解できないのが実情です、笑

網(アミ)の縮小

網は大きければ大きいほど、沢山の魚が入ります。ただその分、重量が嵩張ったり、綱は長く太くなってしまったり、負担が大きくなり、とても1人では出来なくなってしまいます。なので、あくまで1人でやる専用として、網を縮小し、コンパクトに漁を行う。
この作業は意外と簡単だったのであと数回したら、1人でも出来そうです。

綱(ツナ)の調整

沖引きで使用する綱は、何本かの太さが違う綱を連立させ、何百メートルという1本の綱として、船から網へ繋がっています。そこで『太さ』や『長さ』が大事な要素になってくるので、頂いた複数の綱を広げてみて、繋げる順番を考えたり、切って短くしたりし、バランスを調整。
上にも書きましたが、1人でやるためには太すぎたら身体への負担が大きく、体を壊してしまう可能性がありますし、そもそもコンパクトな網にはコンパクトな綱でバランスがとれるので、1人用のコンパクトな綱への調整といった感じです。
一旦は調整出来ましたが、更に発展形である、太い綱そのものを細くするやり方等は、これから知っていきたいですね。

これで、網と綱の準備は一旦完了しました!
自分の漁具を触っていると、実感が湧いてきますね。

ちなみに、これから作業でも常々使用するであろう倉庫も使いやすくなるよう、改めて綺麗にしておきました。

独立までの導線がやっと繋がった

これまで全くゴールが見えてこなかった研修ですが、なんとか最低限の独立までの導線は繋がったように感じます。これで独立までやりきれれば、今後沖島で新規就業したいとおっしゃる方のサポートは出来る。

ここ1年ほど常に背負い続けてきた緊張感や不安が急に減り、だいぶ頭が軽くなりました。あとは、やるだけです。

大阪府のとある先進的な漁協の視察へ

これからの琵琶湖漁業の発展のため、県が主催して下さっている、びわこ漁業塾。その一環で今回は、ある大阪府の漁協へ視察に伺ってきました。
現場を見学させて頂いた時に驚いたのが、圧倒的な規模感と活気。そして、漁船からトラックまでの魚の移動の速さ。資源管理を踏まえ、浜値の向上をしつつ、漁師でも週休何日という働き方改革も進んでいるという。まさに、これからの若者が憧れる漁師の現場そのものだなと感じました。
もちろん、中の人たちの努力があってこその賜物だと思うので、自分自身も琵琶湖漁業に少しずつでも何か変革が起こせるような働きかけをしていければと思いました。

人と食材が交差する場へ湖魚料理を堪能しに

若手仲間にお誘いを頂き、琵琶湖の湖魚や漁師、琵琶湖ラバーへの想いが溢れた飲食店へ湖魚を持参し伺いました。
お店の方は、食材に対する想い人と人とのご縁をとても大切にされていて、実際、僕たちの目の前のお客さんたちが湖漁料理一品一品に感動されている光景を目の当たりにしました。
これが漁師冥利に尽きるというものなのか?
今後、自分の獲った湖魚でもこういった景色を見たいですね。
ごちそうさまでした。

琵琶湖産湖魚料理
琵琶湖産湖魚料理
琵琶湖産湖魚料理

今月の湖魚料理たち!

今月から料理出来る時間が少なくなりそうですが、少しずつでも載せていきたいと思います。今月は、とにかく鯉を沢山いただきました。その中から、2種ご紹介いたします~!

鯉皮のパリパリ揚げ

これまで鯉の皮は、汁物に入れるか炙るかの選択で単体としての品がなかったので、今回はそのものを揚げて食べてみました。これはイケる!皮自体がしっかりしているので、鶏皮のように堂々と一品として食べられます。しかも、コラーゲン部分のせいか、トロッともしている…。鯉を丸々捌く際は、ぜひとも皮は残さず揚げて食べてみてください~!

鯉の油霜造り風

油にさっとくぐらせて、外側にだけ火を通す調理法。氷水で締め忘れたのですが、その割にはぎゅっと身が締まっていて、あっさり美味しかったです。

今月もごちそうさまでした。

今年も漁村の碑にて

毎年行われている魚貝類供養法要が漁村の碑にて、執り行われました。これからも感謝を忘れず、真摯に漁業へ向き合っていきたいと思います。

今回はここまで

独立まであと5カ月。操業時の舵すらまだ持ったことないですが、自分のやれるところから詰めてやっていこうと思います。なんだかんだ言っても、未だ頭の中はそれだけです。。
そして、何やらオブジェのようなものが桟橋に急に出現!?
では!

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