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【処方箋】腹黒い自分に気づいたら読んでください。

どうしてわかってくれないんだろう。 
何で伝わらないんだろう。
どうしてあんなこというんだろう。

そういう、分かり合えないもどかしさや、モヤモヤとした気持ちで心がいっぱいになったら、ぜひ読んでほしい一冊。

思わず考えちゃう

ヨシタケシンスケさんのエッセイ本「思わず考えちゃう」だ。

もやもや鬱々しているときの自分って、めちゃくちゃ腹黒いことを考えてて、わたしって性格わる〜みたいな気持ちに陥ったりする。

だけどドロドロした気持ちを抱えているのって、自分だけじゃないんだなぁって、救われる一冊だ。

人間ってめんどくさいなって、人間関係で悩んだときの処方箋にもなるんじゃないかな。

特に後半部分は「よりめんどくさい感じになりますヨ」ってご本人も書いてるように、確かにめんどくさい笑。

でもわたしは、こういう類いのめんどくささが好きだったりする。  

夕暮れに読みたい一冊です


めんどくさいっていう感情と、どうでもいいっていう感情は、すごく似てるなって思う。

おざなりにしちゃうっていうか、そこで思考を停止させちゃうっていうか。

でもそこで、もう一歩踏み込んでみるといいのかもしれない。

『どうでもよすぎてわざわざ言わないことと、大事すぎて言えないことっていうのが世の中にはいっぱいあって、その両方に丁寧に一つずつ言葉をつけていく作業っていうのが、僕がやってて楽しいことなんじゃないか。

普段消費されていく、やり取りされてる言葉のほかに、言葉にされていないものがある。言葉にする価値がないって思われていることと、怖くて言葉にできないこと、その両側に、言葉にされていない未開拓の部分もたくさんあるはずで、そういうところにちょっとずつ丁寧に言葉をつけていく作業っていうのが、ひょっとしたら作家の方々がやっていることなんじゃないかと思うし、そういうことを絵本でできたらいいなあと思ったという、そういうことですね。』


どうでもいいことと、大事なことって、実は紙一重なのかもしれない。

そんなことを考え出す自分もまた、めんどくさい人なのかもって思うけど、そういう自分もアリだなぁって思えるようになった今日この頃。


【つぶやき】
ヨシタケシンスケさんの本って、文章だけだったら響かないのかもしれないけど(失礼だったらごめんなさい)この独特のゆる〜い絵があるからこそ、文章が活きるのかもしれない。

わたしは絵がお下手すぎるので、絵は描けないけど、絵に文章をつけるっていうのをやってみたいなぁってふと思った。

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