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余白の時間もTO DOのうち。娘の衝撃的な一言から気づけたこと。

「ママは、どうやったら、わらうの?」

先月、下の娘が放った一言は、かなり痛かった。

「え、いつも笑ってるよ」と言ったものの、娘の困り顔を見ると自信がなくなる。

子どもの前ではいつも笑っていたいし、そうしてると思ってたのに。実際は違ってたみたいだ。

その理由は、しばらく分からなかった。この気づきを得るまでは。

3月のとある金曜日。この2ヶ月半を振り返る機会があった。定期的に振り返りをしていたつもりだったけど、もう一歩踏み込んで、自分を省みる機会になったなと思う。


私の住む地域では、能登半島地震の影響は、そこまでなかったように思う。学校は通常通りだし、断水もない。でも少なからず生活に変化があった。体育館や大きなスペースのある公共施設が二次避難の場所に指定されたために、息子の習い事であるドッジボールの大会の日程が変更になったり、いつも使用している体育館の天井が一部落ちたとかで、通常とは違う曜日に違う体育館に送迎しなければならなくなったり。

仕事でも、能登半島地震関連の記事を書くことが多かった。支援金を集めるために職場の人と話をすることもあった。書くには、いろいろ調べる必要がある。実際に現場を見てきた人の話を聞いたり、がれきに埋まった建物の写真や、被災された方の言葉や表情をPC上で目にするたびに、胸の辺りは重苦しくなり、目が潤んで視界がぼやけることもあった。


日常に入り込んできた非日常。

直接被害を受けた方と比べたら、私にかかっている負荷なんてささいなもの。だけど、いつもと違うリズムで過ごすことは、少なからずストレスだったのだと今なら分かる。

1月からは編集の仕事に充てる時間も増えて、任される仕事の範囲も広がり、やりがいを感じていた。それと同時に「間違えないようにちゃんとやらなきゃ。期待に応えなきゃ」という思いもあって、気が張り詰めていたのかもしれない。

たまに発動する「完璧主義モード」になると、限られた時間を目一杯使って物事を進めようとしてしまう。常に前のめりでアクセル全開体制。疲れるのは分かっているのに、そのモードに入ってしまうとなかなか気づかない。運転している本人よりも、助手席にいる人の方が運転の荒さやスピードを感じやすいのと同じように。

だからきっと、娘は言ったのだと思う。
そんなに忙しくしないでと。もっとこっちを見てよと。ママ、笑ってよと。

ーーー

振り返りの中で思った。もう少し、「余白」を持とうと。

余白は埋めるためにあるんじゃない。そのスペースが必要だから存在するんだ。余白のない絵やチラシが見にくいように、余白のない人や人生は、なんだかしんどそうに見える。

余白は、自分が自分らしくあるために必要なんだ。改めて、そう気づいた瞬間だった。

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今回この気づきを得られたのはWLC(Wellness Leaders Club)のおかげ。WLCとは、株式会社Wellcomeが運営する「健やかに、軽やかに、ビジネスもライフも飛躍させていくポジティブスパイラルコミュニティ」。


自分の気づきをアウトプットして、さらにフィードバックをもらえる時間は貴重だ。特に大人になってからは。

そこでこんな言葉をもらった。

余白を作る方法には2つあるそう。

1つは、物理的に時間を確保すること。「余白もある意味TO DO」だと思って、先に確保するのが大切。

貯金と同じだ。先に貯める分を確保してから残りを使う。時間も同じ。先に余白時間を確保してから、仕事や家事などに充てる。

もう1つは、イマココに集中すること。

これは私が1番取り入れていきたいことだ。

というのも、頭だけ違うことを考えている状態が多いから。特にママには多いと思う。滞りなく日常を回せるように、常に「次」何するかを考えている。お風呂に入って子どもの話を聞きながらも、頭の片隅では明日の朝ご飯のことを考えていたり、夕ご飯を食べながらも、新学期の準備のことを考えていたり。考えていることと、やっていることが一致しない。

頭と心と体の分離。

この状態だと、やることはやってるはずなのに、なぜか疲れていたり、満足度が低くなったりするそう。

大事なのは、頭と心と体をアライン(align)させること。アラインとは、ヨガなどでよく使われる言葉だそうで、アラインさせる(be aligned)とは、本来あるべき位置に収めるという意味。

具体的に何をすればいいかというと、物理的に時間が確保できないときに、ほんの5分でもいいから瞑想をする。intension(自分の意図、思い)とつながる。そうやって自分を良い状態に保てれば、イマココにフォーカスした時間を過ごせる。たとえわずかな時間であっても、自分の思いと行動を一致させる習慣は大切だ。


今の私に必要なのは、ほんの少しスピードを落として、周りの景色をみる余裕や余白。

余白の時間に身を委ねることは、無駄じゃない。脳の設計上、思考を巡らせず、ぼーっとする時間にこそ、直感やひらめきは降ってくるそうだから。

リラックスしているときにこそ、ハッとする思いつきに出会えるなんて、余白を作らない理由がない。


もっと伸びやかで、自分らしい言葉を紡ぎたいから

もっと自分らしい時間を過ごしたいから

そして「ママっていつも笑ってるね」と言われたいから




人間は忘れる生き物だから、ここで宣言。


余白の時間も「TO DO=すべきこと」として、確保していきます。



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