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私にとってのインフルエンサーとリトアニアへの憧れ


自分に影響を与える人っていう意味でいうと、
私にとってのインフルエンサーは間違いなく

小川糸さん。

小説家&エッセイストで、憧れ&雲の上の人なので、
わたしが勝手に追いかけてるだけなのですが(笑)

小川糸さんのなにが好きって、一言で言えば
「足るを知る」って感じのシンプルさを漂わせているところ。

じぶんが好きなものは何か、
どういうものに心惹かれるか、
自分がどういう類の人間なのかということを理解してるように思えるから。

わたしがなんとなく好きなことを、言葉で代弁しているくれてる感じがする。
思い込みだね(笑)

そんな小川糸さんの影響で、すごく気になって、いつか絶対行きたいと、
密かに決めている国がある。

それは、ラトビアとリトアニア。

ラトビアは、小川糸さんの小説「ミ・ト・ン」を読んで、すごーくすごーく惹きつけられた国。

ラトビアについてもいろいろ書きたいけど、それは以前書いた「ミ・ト・ン」の感想に任せるとして。(よかったら読んでみてください↓)


今回のメインは、リトアニア。
「旅ごはん」を読んで行きたくなった。

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旅での楽しみの多くを占めるのは間違いなく食。
旅ごはんって題名だけで手に取らずにはいられない。

だから、○○が食べたいからここに行く!って気持ちはよく分かる。

そんなわくわくが詰まった本の中で、もっとも印象的だったのが
「蜜蜂の羽音に導かれリトアニアへ」の章。


リトアニアはリネンが有名だ。

シャリっとも、サラッともいえる感じの涼やかなリネンの感触が好きで、
リネンの寝具や布製品を持ってる。だけどリトアニアリネンは持ってない。

だけど、これを読んだら、自分の暮らしの中にリトアニアリネンがあったら、やさしい気持ちになれるだろうなって思った。

ひんやりと、でも、ぬくもりを感じさせてくれるだろうなぁと。

リトアニアの人々は、昔から、リネンと共に暮らしてきた。家の中のもっともいい場所には、まるで掛け軸のように美しいとリネンの織物を飾り、自らの畑にはリネンの種を植えて大事に育てた。リネンの花は青くて、とても小さい。ころんとした丸い姿は、まるで鈴のようで愛嬌がある。

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オオイヌノフグリみたい。かわいい!

リネンとともにリトアニア人の暮らしを古くから支えているのが、蜜蜂だ。リトアニアには、六千年も前から蜜蜂がいると言われている。蜜蜂は花の蜜と花粉を集め、コロニーを作って高度な集団生活を営む。花の蜜は蜂蜜になり、花粉は幼虫の餌になる。養蜂を営むことで、その恩恵を人間も分けてもらう。
リトアニア語には、人間の死を意味する単語と動物の死を意味する単語がふたつに分かれているが、蜜蜂の死に限っては、人間と同じ表現を用いるそうだ。それくらい、リトアニアでは人と蜜蜂の距離が近い。

糸さんの表現するリトアニアが、やさしくて、いとおしくて、行きたくてたまらなくなった。

リネンのようにしなやかで、強くて、でも柔らかくて、良きものは自らの手にとり、そうでないものは微笑みと共に風に飛ばすという、リトアニア人の精神。

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いつか、リトアニアリネンのワンピースを着て、
ピンクのビーツを味わいながら、そんなリトアニアを感じたいなぁと思った。
もちろんおみやげはリトアニアの蜂蜜を。




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