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芸能人になるということとは~ ペルソナ:ソルリより

11/13にNetflixで「ペルソナ–仮面の下の素顔-:ソルリ」の
「4:クリーンアイランド」や「ジンリへ」の2つの作品が公開されました。

『4:クリーンアイランド』
世界で最も綺麗な「クリーンアイランド」に移住を夢見る「4」が罪を告白して通過できる入国審査場で特別な豚の話を切り出すことから始まる短編映画。

『ジンリへ』
アーティストであり女優としてのソルリと25歳の최진리としてインタビューに答えていく。「Goblin」の収録曲「Dorothy」がモチーフになっている。

2つの作品を視聴していましたがずっと泣いてしまいました。
そもそも彼女自身がとても魅力的で、映像で見るのもとても久しぶりだったので吐く息の音、瞬きですら見逃したくないそんな気持ちになりました。

『ジンリへ』では彼女が考える「アーティスト」について語られていました。あなたは商品であり、人々にとって最高の商品として存在しなければならないそんな言葉を投げかけられていたそうです。

ソルリは人一倍この部分に敏感だったように感じます。子役として幼い頃から芸能界にいたソルリは大人に言われるがまま、世間に求められる偶像としてのソルリでいなければならないと思っていたと思います。

インタビューでは考え込んでしまったり、言ってもいいことなのか考え込んでしまう場面がありました。
自分の意見を求められる機会がなかったと言っていたこともあり、アイドルは事務所の駒であり、自我は求められていない、そう思わせる場面がたびたびあるのも事実です。

髪型、髪色に留まらず見た目、私生活まで全て管理されており、生配信では常にマネージャーが前にいて何か言いそうになったら止められてしまったり、以前にも生配信をしていたら事務所の人から呼び出され裏で怒鳴り声が聞こえるなどの事件もありました。

今のKPOP界はほぼ飽和状態であり練習生は世界各国から集まり、デビューをしても熾烈な戦いになっています。

特に今は4〜7人の少ない人数でのデビューが主流になっており、多くの練習生から厳選された子達です。
また中学生のうちにデビューすることも増えてきてまともに学校も通うことのできなかった子が多いです。

最近デビューをしたアイドルをみていると、アイドルになればまともに人間として扱ってもらうことができず、練習時間は労働ではないということを元からわかっていて、それでもデビューしたいと思っている子が多いと感じます。

以前JO1の河野純喜くんが幼馴染と電話をするというコンテンツがあったのですが、「大事な約束覚えてる?」ではお互いに結婚して子供同士一緒に遊ばせたいねと言われ、純喜くんが思わず泣いてしまった場面がありました。

周りの友達はどんどん結婚していくような年齢になっているけれどアイドルになったからには普通の人は享受できる恋愛、結婚を手にすることはできないことへの悲しみが素直に涙になってしまった瞬間だったと感じます。

当時はデビューしてほしいという思いだけで必死に投票していたけれどその票で人の人生を180°変えてしまったんだな、自分はもっと責任感を持って投票できていたかな、と考えてしまいました。


この作品はソルリを愛していた人たちにはとても意味のある作品で観るのに勇気がいるそんな映像だと思います。
今はまだ見れなくてもいい、何年後になってもいいからぜひみてもらいたい作品でした。


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