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「休む」って何?

今回はわたしが苦戦した「休む」について取り上げたいと思います。


「休む」ことへの抵抗

わたしは生来、真面目で自分に厳しい面があります。
良くも悪くも、自分を追い込みがちなのです。
これはうつ病を悪化させた要因の一つと言えるでしょう。
うつ病患者にはこういった性格の方が多いとも聞きます。

うつ病の診断をうけて休職することになったわたしですが、
一番に感じたのは仕事を休むことへの罪悪感でした。
「ここで休むのは甘えではないか、サボりではないか」
ずっとその思いがありました。

原因の大半が職場にあったのですから、仕事を休むことが
回復への大きな1歩なのは明らかでした。
当時、もやもやしていたわたしに言ってあげたい、
「休まないとできる仕事もできないよ?」

必要なのは心身の充電

うつ病の人は自分で思っている以上に心身が弱っています。
そのため、自分ができると思っても、実際は身体がついてこず、
うまくいかないことで負のループにハマってしまいます。

わたしがいちばん良かったなと思うのが、読書を再開したこと。
結果的に、気持ちが沈みきるのを防いでくれたと思っています。
学生時代は週に1-2冊ペースでいろいろな本を読んでいましたが、
仕事が忙しくなるにつれ、ほとんど読まなくなっていました。

当時の本棚には読まずにおいていた本が数十冊ありました。
うつ病により、集中することが難しくなっていましたが、
数ページずつでも読み進めるようにしていたところ、
徐々に読み続けられるページが増えていきました。

もともと好きだったことだからこそ、続けられたのかもしれませんが、
数か月後、数時間で1冊読み終えたとき、とても嬉しかったのを覚えています。

自分で自分を褒める

友人に言われてハッとした言葉があります。
「自分のことを本当に大事にしてあげられるのは、自分だけだよ」
寛解し、ほとんど症状のなくなった今でもこの言葉だけは
いつも心の中で自分に言い聞かせています。

真面目で自分に厳しい人は、目標を高く設定しがちです。
それによって飛躍できることもありますが、状況によっては
自分で自分を苦しめ、自己肯定感を下げていってしまいます。
主治医の先生にも、この「追い込みすぎ」を指摘されました。

そこで実践したのが、”1日1回なんでもいいから自分を褒める”
「朝8時に起きれてすごい!」「スーパーに行けてえらい!」
それまでのわたしなら、できて当然と思うことも褒めました。
でも、褒めていて気づいたのがそれすら満足にできなかったこと。

今では寝る前に、「今日は~できた!わたしえらいじゃん!」と口にして、
気分良くなってから眠るようにしています(よく寝れる気がします)。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
思い出しながら、今はこんなに元気になれたんだと、感慨深かったです。
次回はわたしのうつ病になる前、寛解後の違いについて書いていきます。



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