見出し画像

大学の授業の一部はオンライン授業にできると思う

こんにちは、これが349本目の記事となったすうじょうです。今日は、大学での授業のやり方について個人的に思っていることについて書きたいと思います。

コロナがはやり始めて初めて迎えた新年度である2020年4月、学校においてクラスターを避けるため、多くの学校でオンライン授業(遠隔授業)が導入されました。私の通っている大学でもオンライン授業となりました。

その後、私の大学では昨年度までほとんどの授業を(授業によって形態は異なりますが)オンラインでしていました。今年からは、文部科学省からの通達で、オンラインで修得してよい単位の上限が60単位と決められたので、一部の授業を除き対面授業となりました。

参考:大学等における遠隔授業の取扱いについて(周知)-文部科学省

https://www.mext.go.jp/content/20210426-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

しかし、私がここ2年授業を受けた経験から、個人的な意見ですが、これからは、もっと多くの授業をオンラインでしてよいのではないかと思っています。ただ一方で、対面でした方がよいと思う授業もあります。

まずは、私の大学で去年までの2年間行っていた授業形態について話します。

大学では、ほとんどの授業が次の3種類の形式のいずれかで講義が行われていました。

①すべて非同期型で授業を行う

各回の授業は、先生が撮影した動画(スライド+音声、または板書)を視聴することで進める。多くの授業では、授業資料のスライドはPDFとして配布された。毎回、小テストや課題が出され、それにより出席を管理する。各回の内容に取り組む期限は授業日中や数日後のものが多かった。質問の受付は、メールや専用フォーム、時間割上の授業時間にZoomで受け付けていた。期末試験はレポート、または資料参照可能で自宅で時間制限付きテストを行った。

②すべて同期型で授業を行う

各回の授業は、時間割上の授業時間にZoomに参加し、スライド+先生のカメラ映像+先生のマイク音声で、講義を受ける。英語の授業を除き、こちら側は顔や音声を出さない。授業中の質問や意思疎通は、Zoomのチャット、リアクション機能を用いる。また、音声を出しての質問も受け付けていた。毎回、小テストや課題が出され、それとZoomの参加により出席を管理する授業が多かった。期末試験は資料参照可能で自宅で時間制限付きテスト、または持ち込み不可の対面で行った。

※英語の授業だけは、受講者全員がビデオと音声をONにしていました

③同期型+非同期型で授業を行う

2回に1回程度の授業を同期型で実施する。基本は非同期の授業で、動画や課題により学習を行う。同期型では重要な内容の説明や動画の補足などを行う。期末試験は資料参照可能で自宅で時間制限付きテスト、または持ち込み不可の対面で行った。

授業などについての連絡はメールや大学の電子掲示板から行われた。

2020年度・2021年度は、教養科目も含めたほとんどの科目で、以上のような仕組みで授業が行われていました。現在は、多くの授業が対面となっていて、一部の授業は非同期型で授業を行っています。

このような授業を、2020年度からいきなり実施できた理由としては私の大学が次のような環境だったからだと思われます。

学生は全員ノートPC必携だった
大学ではすでに電子掲示板やオンラインでの学習支援システム、オンライン成績確認システムなどを導入していたので、新たにZoomの導入をするだけでよかった
多くの授業が遠隔でも行える内容だった(私の学科の場合、実験もやり方を変えれば、ほぼ同じ内容を遠隔で行えるものが多かった)

2020年度・2021年度の授業に関しては、内容もおおむね満足のいくものでした。先生方の質問などへの対応もよかったです。唯一、欠点と言えば対面授業のときよりも課題量が多くなったことくらいです。2020年度に関しては、大学に3回くらいしか行っていないと思います。(そのうち2回は実験の道具を借りて返しに行ったもの)

この経験から普段からもっとオンライン授業を行えるのではないかと思いました。具体的には、英語科目と数学・物理などの演習系の科目、実験は対面で行い、その他の教養科目・専門科目はオンラインでよいのではないかと思います。というのも、オンラインでよいと思う科目は毎回、先生がスライドを示しながら話す形で授業を行っているので、それはオンラインでも同様の内容をできると思うからです。

これは授業を行う先生にとってもメリットがあります。教養科目や専門科目の授業を担当する先生は、ほとんど大学の教授や准教授です。なので、授業を動画と資料によって行えば、授業時間分だけ時間が空き、研究に集中できるからです。オンラインの場合、先生は課題の採点や問題の作成しかしなくてよく、映像は一度作れば数年は使いまわせます。課題の採点については、PDFで提出してもらえば、パソコンやタブレットで簡単に採点できます。さらに、授業自体の質も保証できます。(個人的な感覚ですが、資料の誤字などの指摘はオンラインの方がされやすい気がしています)

ただ、これを行う場合、問題になりうるのが先生がパソコンを使えないという場合です。この場合は、大学が補助をすれば解決できると思います。また、学生のネット環境の確保の問題もありますが、これはWi-Fiの貸し出しで解決できると思います。

このようにして、多くの授業をオンラインで行えるようになれば、空き時間が生まれ、その時間で自分の勉強や読書、バイトなどができるようになります。文部科学省も新たに検討しているようですが、ネット時代の教育のあり方の一つしてぜひ検討してほしいです。では。

参考:大学の遠隔授業、上限緩和 文科省、特例制度創設へ-共同通信


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?