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聴いたよ新譜2021 vol.1

抱負:今年はたくさん音楽を聴く

先日2020年のベストアルバムをまとめてこちらのnoteに掲載させてもらった。いざまとめてみると楽しいものでより集中的に聴き直したり、他の人の感想なども調べたりと楽しんで熱中することができたのだが…
正直おすすめだけを聴く時期が長かったせいか音楽シーンなども全然把握しておらず、せっかくなので今年はもっとリアルタイムで新譜を聴いていきたいと気持ちを新たにし、その記録をこちらで書くことをライフワークにしようかと思ってます。

見てくれる人は少ないと思う。僕が音楽のことツイートしてもシーンのこととか知らなくて薄めなコメントしかできないし、基本誰も反応しないのでそれはわかっている。それにtwitter上には自分なんかよりよっぽど有益なディスクレビューが溢れている。自分なんかよりずっとシーンを見てきた人たちの芯を突く内容だ。

そんなわけであくまで個人的に記録として書いていこうと思う。もし見て聴いてくれるような人がいたら嬉しい。
この感想記事は、あくまでサブスクリプションのApple Musicにて配信される新譜を聴いてその中でも気に入ったものを感想言いつつ紹介していく感じでやっていきます

最近特に聴いてるアルバム

2021年も明けて、スタートダッシュのように新譜もたくさん出ましたが…既にめちゃくちゃいいアルバムがたくさん出てますね。びっくりです。この数年こんなにスルーしてきたのかと思うほどです。その中でとりあえずこの8枚

レビューってほどでもないけど書いていきたいと思います。

1. Madlib - Sound Ancestors

アメリカのトラックメイカー、ヒップホップやダウンテンポを軸として色んなアーティストとコラボしながら名作をたくさん出してるイメージがある。純粋な単体名義でのアルバムを聴くのは初めてかも…と思って調べたところ、このアルバムのエディット&アレンジはなんとFour Tetとのこと…期待して聴くと全曲通してアングラ感たっぷりなビートがFour tetらしいスタイリッシュで乾燥していてシュッとしたサウンドによって仕上がっている…というかモロに「これFour Tetだ…」と思わせる部分も多くて、言葉通り共作になっているなあと思いました。個人的にはカッコよすぎて鼻血出た。ここ最近聴いたアルバムでダントツに好きです。
所謂ローファイヒップホップと大きく差をつけて音楽的なエッセンスが多くてずっと聴きいってしまうアルバムでした。

2.Arlo Parks - Collapsed in Sunbeams

もうすでに数々の有識者たちがレビューしているので今更感もあるのだが、年齢とか置いておいて影響を受けた音楽達を咀嚼してアウトプットするのがとてつもなく上手いと思った…基本はオールドスクールなソウルやR&Bにあって、その上でUKSSWらしさのあるクセも感じて、さらにそこにRadioheadを筆頭に00年代の名盤たちの要素が各所に取り入れられていて…とてもワクワクさせられました。
のっけから通がニヤッとするようなアルバムを作るって、僕がバンドをやる上で1番大事にしていることで、大体が表現力が追いつかずに自己満足になりがちだとは思うんだけど、その辺を軽く超えてくるセンスと能力をビシビシ感じて「天才だ…」となってしまいました。

3. Still Corners - The Last Exit

ロンドンのドリームポップデュオの新作。the Tripという曲で聴き覚えがあった。アルバムとしてしっかり聴いていないアーティストだったので新鮮に聴きました。
こちらのアルバムは『ロード3部作』というシリーズの最終章ということで、タイトルも「最終出口」となっている。ジャケットなどでもイメージしてくれているが、まさに広い砂漠を彷徨っているようなロードムービー感のある作品だった。
ニールヤングを思い出すような、世界観がしっかりしていてすごくのめり込めるアルバムだったので、この機会に3部作とも聴いてみることに…結果とても大好きなアーティストになりました。自称UKインディロックのメモリーマン感のある伸びのいい単音リフ好きとしても好物で、かなり最高でした…今年たくさん聴くと思います。

4.CARM - CARM

アメリカのトランペット奏者、ボンイヴェールなどに参加していたそうです。今回ソロ名義での初アルバムとのことで完全に初見でしたが、完全にぶち抜かれました…素晴らしい。
sufjan stevensやbon iverのjustin vernonなどの豪華な客演曲も素晴らしい中で、ソロでの楽曲もトランペットとエレクトロの組み合わせの塩梅がジャズ過ぎなくて絶妙だなと思いました。一つのアルバムでたくさんの面を見せてくれるのが嬉しい…個人的には9曲目のMouse on MarsとコラボしたIDMジャズな一曲がおおお…となりましたね…そして10曲目のjustin vernonが歌うLand。名曲です。

5. Buck Meek - Two Saviors

昨年はAdrianee Lenkerが素晴らしいアルバムをリリースしてくれましたが、またもBig ThiefからフロントマンのBuck Meekの新作ソロアルバム…Big Thiefでも聴けるオルタナティヴなサウンドに、Buck Meekのゆる〜いボーカルが合わさって最高のローファイ感。その上でリフ感がある楽曲などもありかなり自分好みな作品でした。インディの気持ちよさが詰まっているアルバムで、ドライブに欠かせないアルバム。7曲目Ham On Whiteのファズギターがカットインしてくる所とか、まさにらしさ全開で痛快でした。このアルバムを聴いた上で海外のレビューなども目にしたのだが、なぜか軒並み微妙な評価だったのがよくわからない…めちゃくちゃいいのに…

6. Conny Frischauf - Die Drift

全く知らなくて今もよくわかってないのですが、ウイーン出身のバンドのファーストアルバムとのこと…今まさに聴きたいクラウトロックって感じで、センスがビシビシ伝わってくる作品。ミニマルでニューウェーヴな、ステレオラブを思い出すサウンドだけれどもチープすぎず上品さすら感じるほどだ。誰か教えてくれ、こいつらなんなんだ…めちゃくちゃ好きだ…

7. Ani Difranco - Revolutionary Love

ベテランSSWアーニーディフランコ…パワフルな歌とギターが活きるサウンドは毎度間違いないのだが、誰かもレビューで言っていた通りとにかくかっこいい…特にDo or Dieという曲…痺れました…「アメリカの女長渕か?」と思ってしまうほどの激励ソングですがこの時代にもマッチして全編通してシブくてかっこいい…コンスタントに活動し続ける姿も相まって憧れの女性SSW像です。

8. THE NOTWIST - Vertigo Days

ドイツのベテランインディバンド、今まで知らなかったのが恥ずかしいのだがとてもかっこいい…シンプルなインディロックに、ピアノや電子音などがアンバランスに合わさって唯一無二の空間を作り出しているアルバム。様々なアプローチに、次は何を繰り出すのか?と一周してしまい、しかしそんな飛び要素ありつつも楽曲としてはまとまりのある音楽性、曲ごとの切り替わりがシームレスに作られているのも気持ちいいポイントで、ついつい何度も聴きたくなる素晴らしさ。なぜ今まで知らなかったのだろう…

オススメは5曲目のshipですね。日本人としては日本語入ってくるとついついオススメにあげちゃうよね・・・


疲れた

耳に新しい作品とはいえ無情報のまま感想いうわけにもいかんし、8枚分一気に書くのはなかなか疲れました…なにより8枚でも絞っているので書けなかった作品は残念です。ライ、James yorkston、ジャズミンサリヴァン、Yasmin Williams、Goat Girl、Midnight Sister、shameなどなど…

疲れたとはいえ勝手に書いてるんだけども・・・しかしながらこうやって書くことは楽しいので、今度はもう少しコンスタントに、インスタントに、発売週のうちに小出しに紹介していきたいです。

金曜日にはPuma BlueやWeather Station、Black Country, New Loadのアルバムも配信となるので楽しみにしています…

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