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インフルエンサーマーケティングは大きな転換期を迎えている。

Z世代インフルエンサー1,000人以上と直接対話してきた私の経験に基づき、彼ら「Z世代」「インフルエンサー」の最先端の特徴と見解を発信します。

近年、企業は多くのフォロワーを持つインフルエンサーを活用したマーケティングは定着しつつある手法だが、単なる商品PRにとどまる従来のアプローチでは、真のエンゲージメントを獲得することはできなくなっている。
そしてインフルエンサーの効果はもう「ごまかすことができなくなっている」と思う。

勘違いされやすいと思うのですが、インフルエンサーとは本来
「広告屋さん」であり、「営業マン」ではない。

商品をPRし、一人でも多くの人に眠っていた、知られていない商品を
目に届けるのが仕事である。彼らが目指すKPIは、一つしかない。
それが「再生回数」である。

私が最近多く企業の方と打ち合わせをする機会があり、
何度も言われてきたことに
「インフルエンサーを使って商品を売りたい」という相談がある。

現実的には多くの課題がある。

インフルエンサーマーケティングに存在する二つの課題


一つに「インフルエンサーマーケティングの効果を測定することは難しい」という課題がある。
定性的な指標を組み合わせることで、ある程度の効果を把握することは可能ではあるものの、インフルエンサーの投稿以外にも、季節や競合他社のキャンペーンなど、様々な外部要因の影響を受け、インフルエンサーマーケティング単独の効果を正確に測定することは困難だと言われている。

また、もう一つ。インフルエンサーマーケティングは、「長期的な視点で継続的に取り組む必要があるので、前提に根気が必要である」ということだ。

これは、インフルエンサーとフォロワーとの間に信頼関係を築くことが必須であり、信頼関係の構築には時間とコストがかかる。
そのため、インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、
根気強く取り組み続けることが重要である。

同様に、求められるものとして「バズらせる」こともまた課題が多い。

「バズ」とは=「事件性」である

「バズ」を起こすことで、一攫千金狙えると思われがちだが
昨今のバズの多くは「=事件性」であると思う。

「やばいww」とか「これは笑ったww」とか、
そんな雑さがショート動画ではみられやすい。
しかし企業からすれば、そのような表現を好まないことが多い。

そこに孕むリスクとして炎上のリスクが上がる。
賛否が起きるようなコメント欄を、いかに戦略的に作るかは
インフルエンサーの多くが意識をしており、
実際にバズった動画の多くはその戦略が当たったことから
何百万という再生回数を叩き出しているケースが多い。

しかし、この炎上的なバズり方は
企業にとって好まれない方法の一つである。

「バズらせたい」ってどこまでを言っています?

多くの企業が「バズらせたい」と考える一方で、
インフルエンサーは「したくないこと」の制限に直面し、
思うように投稿できないというジレンマが生じる。
その結果、ジレンマが解消されないまま投稿されてしまう
というケースも少なくないと思う。

そこで注目するのは「インフルエンサー共創マーケティング」

従来のインフルエンサーマーケティングは上記のように課題を抱えているが、その中で、打開策を見つけた。それが、企業・インフルエンサー・生活者が三位一体となって取り組む「インフルエンサー共創マーケティング」という形である。

インフルエンサー共創マーケティングの違いとしては、
インフルエンサーを「感度の高い消費者」であると定義することにある。

インフルエンサーにPR投稿をしてもらうのは変わりないのだが、
ある種その専門のインフルエンサーに企画から参加してもらい、
生活者の声を反映した商品・サービス開発や効果的な
プロモーションを実現し、企業の持続的な成長を支援する。

TikTokを一番見ているのは誰だろうか。

TikTokを一番見ているのでは、誰なのかと考えたときに
私は「インフルエンサー自身」「TikToker自身」ではないか?と考えた。

その媒体を仕事とし、生活としているインフルエンサー自身が
最もTikTokを見ており、リサーチしている。
最も旬な音楽を見つけ、アルゴリズムの変化にも敏感な、
発信者であり視聴者であるインフルエンサーの「感度」は
PRのみならず活かせる場所があると考える。

インフルエンサー共創マーケティングでできること

インフルエンサーと共創することで生まれる価値は3つある。

1つ目は、
そのジャンルの専門家であり、Z世代への感度が高いインフルエンサーのアイデアや意見を取り入れることで、斜め上の発想や、魅力的な商品やサービスを開発できる。

2つ目は、インフルエンサーが自身のファンと共創することで、
より深いエンゲージメントを獲得できる。

3つ目は、インフルエンサー自身が商品開発やプロモーションに参画することで、より深い共感と使命感を持ち、本気でプロモーションと向き合ってくれる

その際、インフルエンサー共創マーケティングを通じて、単なる商品PRではなく、企業理念や商品・サービスの思いを伝えることが重要だと考える。

最もな差別化は、企業理念や商品・サービスの思いを伝えることである

商品の差別化を図るにあたり、いかに「映え」や「エモ」を意識した商品は多く見受けられるが、それ以上に昨今その会社や商品の背景にある「ストーリー」や理念が重視される傾向にある。

ただプロモーションをするのではなく、この商品に対する率直な思いを
どれだけインフルエンサーに伝えられるかが、スピーカーになってもらうためには重要である。インフルエンサーが企業理念や商品・サービスの思いを理解し、共感する。その感想を自身の言葉で伝えることで、そのファンである消費者の共感を呼ぶことができる。

インフルエンサーは「タッグを組む」ビジネスパートナーに進化する

このようなことから、インフルエンサーはPR屋さんでとどまらず、
いかにビジネスパートナーになれるかが鍵となる。
これはインフルエンサーサイドにも言えることで、受注ではなく
共に生産ができること。その会話ができるスキルが求められている。

このように企業は、インフルエンサーと共創することで、
従来のインフルエンサマーケティングの課題を克服し、
真の顧客エンゲージメントを獲得するための新戦略だと言える。

インフルエンサーを活用して
より魅力的な商品やサービスを開発し、
生活者との深い関係を築くことができる、
そんな未来はもう始まっているだろう。

株式会社Suuについて

株式会社Suuは、Z世代インフルエンサーを活用した、企業のPR・商品開発・HRなどの課題解決を支援する会社です。「共創型マーケ」を提唱し、企画から実行までワンストップで寄り添います。他インフルエンサー200人と企業のイベント「Z世代フェス」を主催・企画。「いんふるえんさー秘密基地」「Z世代調査し隊」などZ世代やインフルエンサーの思考を読み解くメディアも注目を集めています。

■会社概要
代表取締役 安藤 鈴菜
事業内容
インフルエンサーイベント企画/主催
インフルエンサーキャスティング事業
SNSマーケティング事業/インフルエンサーマーケティング事業
グラフィックデザイン事業
会社サイト:
https://suu-ad.jp/

※このnoteの内容は個人的な見解なので、参考情報としてご利用ください。


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